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CPX-7のピックアップ交換

2017年03月22日

YAMAHA CPX-7のアンダーサドルピエゾから
ブーンというノイズが出始めたので
色々と情報を漁って原因を探したところ、
どうもピエゾのアースが劣化して剥がれると
こういった症状になるらしい。

CPXピックアップ交換

アンダーサドルタイプのピエゾでは
割と良くある症状との事で、
ノイズはジャックなどを触れば
アースがとれて止まります。

これの対処方法として、
導電塗料を塗ったら直ったとか、
銅箔を巻いたら直ったといった事例や、
弦アースをとるといった方法もあったのですが、
今回は今後も長く使うことを考え、
確実なところで今回は
ピックアップを交換する事に。

替えのピックアップは純正にするか
別のピックアップメーカーのにするか迷いましたが、
YAMAHAに価格を問い合わせてみたら
思いのほか安かったので純正品を購入。

ちなみに適合する純正パーツは、
マイクアセンブリ(L)(VS950500)。
税込みで5,000円弱。

純正パーツの発注は
基本はYAMAHA特約店での発注になりますが、
近くに特約店がない場合は
個人での発注も承りますとの事でした。


しかし純正品なれど、
届いたピックアップは、
既に色からして違う。(´Д`;)


CPXピックアップ交換
上:CPXに最初から付いてたもの
下:今回届いたもの


この辺、もしかすると元々のやつは
FISHMAN製じゃないかと思ったりしてます。

最近YAMAHAがFISHMANの
輸入元をやめてるので、
その辺が関係してるのかなと。

何にせよ約15年前の商品に
適合するパーツをちゃんと手配してくれるという
メーカーの対応にはほんと感謝です。

ピエゾの音の違いなんて
まるで知識としてないので、
使えれば問題なし。

細かい事は気にせず、
いざ交換作業へ。

CPXピックアップ交換
先ずは弦を緩めてカポで固定。

CPXピックアップ交換
ブリッジピンを抜きます。

サドルを外して
ピックアップを取り付け穴からボディ内へ。

プリアンプも外したほうが作業がしやすいので、
配線の長さの都合でエンドピンも外しました。

CPXピックアップ交換
ボディ内に手を突っ込んで、
配線を固定してるペタンフックを曲げて
配線を外します。

そしてプリアンプを外して、
ピックアップが繋がってるコネクタを引き抜けば
あっさり取り外せます。

CPXピックアップ交換

交換にあたって半田付けは不要ですが、
替えのパーツにはコネクタがついておらず、
古いコネクタをそのまま使う必要があり、
通常は先のとがったピンでツメを押せば
簡単にコネクタから配線が抜けるはずが
何故か中々抜けず無理やり押し出すハメに。

あとは逆手順で戻していけば付け替え完了。
これで悩まされてたノイズもなくなりました。


ついでに、エンドピンジャックのロックが緩んで
プラグがスポスポ抜けるようになってたので、
スイッチクラフトのエンドピンジャックに交換。

CPXピックアップ交換
古いジャックを外して

CPXピックアップ交換
新しいジャックへ。

ピックアップの交換には
半田付けの作業は不要ですが、
流石にこれは半田付けが要ります。

CPXピックアップ交換

ジャックをボディエンド部に引き戻す時は
GEORGE L'Sのシールドが役に立ってくれます。
ボディエンド部からシールドを突っ込んで、
写真のようにジャックに差込引き戻します。

一般的なシールドでも
カバーを外せば同じことは可能です。

CPXピックアップ交換
作業をしてて、
さすがスイッチクラフトと思ったのがここ。

この穴に棒状のものを通して絞めこめば、
ジャックが回ることなくナットを締めれます。

これで、がっちりプラグを
ロックしてくれるようになり、
シールドのすっぽ抜けも解決しました。


そして肝心のサウンドの変化は、
ブラシーボの可能性もありますが、
若干音が硬質になった気がしてます。

■ピックアップ交換前


■ピックアップ交換後


この変化が、
ピックアップの特性によるものなのか、
付け替えたばかりだからかは不明。

特に嫌な感じもしてないので、
とりあえずはこれで付き合っていきます。

Fender ACP-1(アコギ用後付ピックアップ)その2

2017年01月23日

前回の記事の続きで、
アコースティックギター用の後付ピックアップ
Fender ACP-1のレビューです。

img-170123-01.jpg

今回はサウンドについてです。
サンプルとして、
ストロークとアルペジオの2種を録りました。

接続はピックアップの出力と
オーディオI/Fの間に
BSS(AR116)のDIをかましてます。

オーディオI/Fやミキサー卓の
マイクプリとの相性もあると思いますが、
私の環境ですと、直挿しよりもDIを通した方が
良い結果となりました。

■コードストローク

■アルペジオ


このACP-1は 純粋なマグネティックピックアップなので、
構造上、弦鳴りしか拾いませんので、
サウンドも弦鳴りメインのサウンドです。
ボディヒットも勿論拾いません。

EQを通してみたり等
色々とセッティングを追い込めば
もう少しアコギらしい音に近づけると思いますが、
とりあえず素の音の印象は
エレキギター寄りのサウンドです。

その為、弾き語りでの使用なら
少し物足りない気はしますが、
反面、ハウリングに強いのは間違いないので、
バンド編成の中で使用する時に
音量が上げれるってのが、
これの一番のメリットじゃないかと思います。

メリット/デメリットはあるものの、
これだけ着脱が容易なピックアップって、
今のところあまり見かけないので、
とりあえず何でもいいから
無加工で手軽に取り付けたい方に
オススメといったところでしょうか。

img-170123-02.jpg

ただし、ラッカー塗装のギターは注意。
付けっ放しはシールドのゴムで塗装がやられます。
使い終わったら面倒でも外した方が良いです。
というか、私はやられました。 (´Д`;)


以上、Fender ACP-1のレビューでした。

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Fender ACP-1 Acoustic Soundhole Pickup
価格:12960円(税込、送料別) (2017/1/17時点)


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Fender ACP-1(アコギ用後付ピックアップ)その1

2017年01月17日

随分前に購入してた
アコギ用のピックアップの話しです。

以前から使ってる
YAMAHA FG-150(赤ラベル)を、
ステージで使いたいと思い
一応ヴィンテージギターなので、
これに加工を施すのもいかがなものかと、
無加工で着けれるピックアップを
探して辿り着いたのがこれ。

img170117-1.jpg

Fender ACP-1です。
数年前に発売されてたようですが
最近まで知りませんでした。

売ってるところも非常に少なく、
日本で正式にされてるものなのか、
微妙な感じです。

現状の販売価格が
5,000円前後〜19,000円前後と幅広く、
一体、どれぐらいの価格帯のピックアップなのか
解らないままでしたが、
調べるとSEYMOUR DUNCAN社のSA3HC
見た目から仕様までまったく同じっぽいので、
恐らくDANCANのOEM品。
(※リンク先はDANCAN社公式サイト)

img170117-3.jpg
そのDUNCAN SA3HCの
日本販売価格が17,000円との事。
購入したFende ACP-1は、
並行輸入品でかなり安く買ったのですが、
実はそこそこ、良い価格のピックアップだったようで。

実際、プラグもシッカリとスイッチクラフトが使われてます。


使い方はサウンドホールに挟むだけ。
というより感覚的には
サウンドホール“で”挟むだけ。

img170117-2.jpg

うちのFG-150にはすんなり取り付きましたが、
あまりサウンドホールが小さいギターだと、
ギター本体を破損させる恐れがあるので、
購入時にはサイズは注意してた方が良さそうです。


出音については次回の記事にて。

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アッセンブリーのアップグレード for ストラト(2)

2013年05月05日

ストラトのアッセンブリー交換後の、
サウンドレポートです。

交換箇所の詳細については、
前記事をご覧下さい。

img 130502 ストラトのアッセンブリー

今回は、作業の方をまとめてやったので、
何処を変えたらどうなったというのは正確には解りませんので、
総合した感想になります。


img 130502 ストラトのアッセンブリー

また、アッセンブリーの交換ついでに、
ネックジョイントプレートを
フリーダムのトーンシフトプレートに交換してます。
ブラス製の3mmのものです。


結果としては、これだけまとめて変えたので、
あからさまに別のギターの音になりました。

・サスティーンが伸びた。
・音抜けが良くなった。
・レンジが広がり音の解像度が高くなった。


特にこの3点が明らかに変わったと感じたところですが、
サスティーンの伸びについてはプレート
音抜けや解像度はクライオ処理の線材によるところが
大きいのではと推測してます。

その他については、単純なアップグレードですので、
多少の影響はあるでしょうが、
音のキャラクターを変えるほど極端に影響する事は
なさそうな気がするのですがどんなものでしょうか。

結論として、これが良い結果だったかというと、
これらのメリットの反面、
以前よりもLOWを持ち上げ気味にセッティングしないと、
若干、倍音やら音の深みがでないのと、
音が綺麗にまとまってラフさがなくなった気がしてます。

また、レンジが広くなった分ミッドの比率が弱まり、
少し音が細くなった感じもあるように思います。


印象としては、少しアメデラを試奏したときに近いというか、
モダンよりなサウンドの印象です。

扱いやすい音になった気はしますが、
私は古典ロック好きで、
扱い難い荒々しい音の方が好みなので、
どこか煮え切らないものがあるのも事実。

以前のサウンドについては、
こちらの記事の音が改造前の音になります。

■Wilkinson VS100/VG300比較レポート
http://shima-sound.seesaa.net/article/347785916.html



ただ、単体で弾くには物足りない気がてますが、
オケが入るとこっちの方が良い気がしないでもない。


録りっぱなしの音に、
DAW上で軽くコンプとディレイだけかけただけですが、
上手いことオケに馴染んでくれます。


今後、アンプのセッティングなどを詰めていって、
それでも物足りないようなら、 クライオ処理の線材は外し、
通常の8503で統一しようかと考えてますが、
どこか、これで正解のような気もしてるので、しばらく様子見。

クライオ処理の線材単独でのテストについては、
別に音抜けが気になってるギターがあるので、
いずれそっちでテストしてレポートする予定です。


プレートについては前記したように、
音に影響してるところは大きいと思いますが、
このサスティーンは魅力的なので、
このまま使っていくつもりです。


(※写真は楽天ショップへのリンクです。)


【関連記事】

アッセンブリーのアップグレード for ストラト(1)


アッセンブリーのアップグレード for ストラト(1)

2013年05月01日

連休中にストラトのアッセンブリーを大幅に変更しました。
変更した内容は以下の通り。

【線材】
img 130502 ストラトのアッセンブリー
ベルデンの8503。

フェンダーの純正配線+ショップお任せの配線+
自宅にあった適当なやつだったので、
一般的なアップグレードに用いる8503に交換。
これといったサウンド変化の目的はありません。
一般的な配線にすることの安心感をといったところ。

写真右は同ベルデン8503のクライオ処理を施した線材。
ストラトの場合は良い評判もありますが、
逆に駄目だったといった話も良く聞きます。

以前どこかでみた情報ですが、
ピックアップから離れれば離れるほど、
線材の違いが顕著に音に影響するという話。
(真相は良く解りません。)

全ての線材をクライオ処理のものにすると、
駄目だった時は後が面倒なので、
今回はアッセンブリー内では、
ピックアップから一番離れたところである、
サーキットからジャックに繋がる配線のみに、
クライオ処理の線材を用いました。

img 130502 ストラトのアッセンブリー
半田も一部電子基板用の半田を使っていたので、
全てケスター44でやりなおしまいた。


【ポット】

img 130502 ストラトのアッセンブリー
今までは、ボリュームのみがCTSで、
トーンのポットについてはミニスイッチが邪魔して、
標準サイズのポットがスペース的に付かなかったので、
国産のミニポットを使用してましたが、
CTSのミニポットを見つけたのでそれに交換。

またセンター側のトーンポットの方は、
ソニックのフルアップトーンポットにしました。


【セレクター】

img 130502 ストラトのアッセンブリー
ギターの購入時に付いてたものがVLXだったので、
CRLのセレクターに交換。


【ジャック】

img 130502 ストラトのアッセンブリー
安心のスイッチクラフト。


電子パーツはあまり扱いなれてないので、
結構大掛かりになりました。
作業中にいくつかトラブルもありましたが、なんとか終了。

作業中のトラブルの内容は以下の通り。

・ジャック

スイッチクラフトのジャックは長さが少し長いので、
ザグリが干渉してシールドが刺さらなくなりましたが、
ジャックの羽を下向きにして取り付ける事で回避できました。

・セレクター

CRLのセレクターはインチ規格なのですが、
幅はミリ規格のものと同じで、ネジ穴の位置は問題なかったです。
しかし、セレクターノブはインチ規格のものを準備しておかないと、
ミリ規格のものから流用はできません。
私は、うっかり準備し忘れてしまい、
後でインチ規格のノブを買いに走りました。

・ポット

国産ポットからCTSに変更する際は、
ピックガードの穴を 広げる必要がありますが、
私のはピックガードを一度交換しているので、
もとからインチサイズの穴が開おり特に問題になることなくクリア。

Fender Japanの純正ピックガードを使用してる場合は、
少し気をつけてた方が良いように思います。

CTSではなくフルトーンポットの方はミリ規格なので、
逆に穴が大きすぎでしたが、しっかりと締めこめば普通に固定できました。


img 130502 ストラトのアッセンブリー

作業終了後の写真。

若干、半田付けが粗い気もしますが、
そこは気にしないようにしてます。
言いはじめるとキリがないので。

img 130502 ストラトのアッセンブリー

その後、組み込んだ後に音が出ないなど、
不具合があると面倒なので、
ボディに組み込む前にVOXのamplugを繋ぎ、
ピックアップをドライバーで軽く叩いて動作チェック。

問題なしです。


改造後のサウンドについては、
次回詳細をレポートします。

(※写真は楽天ショップへのリンクです。)



【関連記事】

アッセンブリーのアップグレード for ストラト(2)


サスティーンブロックの交換(鉄→ブラス)

2013年04月20日

先日個人輸入で購入した、
フロイドローズ PRO用の純正サスティーンブロック(トレモロブロック)です。

img 130418  Floyd Rose PRO サスティーンブロック

フロイドローズ オリジナルとネジ穴以外は同じなので、
最初からベースプレートの穴の位置を共通にしておけば、
同じパーツが使えてコストダウンできたのにと思うのですが、
なぜこういった仕様にしたのかは不明。

以前、手持ちのフロイドローズ PRO 2台を分解した際に、
同じフロイドローズ PROでありながら、
サスティーンブロックの互換性がなかったので、
届いたサスティーンブロックが上手く取り付けれるか不安でしたが、
どちらかには適合するだろうと半分賭けで発注しました。

結果は、メインギターとして使ってる、
Heartfieldに取り付けてる方のフロイドローズ PROに適合。

img 130418  Floyd Rose PRO サスティーンブロック

右が今回購入したブラスのブロックで、
左が今まで使用してた鉄ブロックです。

現状で、フロイドローズ社がブラス性の
サスティーンブロックを採用してるとは聞いてたものの、
商品情報にがブラス製とは明記されてなかったので、
今使ってるのと同じ鉄ブロックが届いたらどうしようかと、
こちらも内心不安でしたがとりあえず問題なし。

img 130418  Floyd Rose PRO サスティーンブロック

コーティングされてる為、
外観はあまり変わりませんが、
掘り出したネジ穴の色で材質が解ります。
ブラス製のほうはゴールドです。

img 130418  Floyd Rose PRO サスティーンブロック

無事に取り付け完了と思いきや、
前後逆に付けてしまってます。

フロイドローズのロゴがブリッジ後ろ側に向くのが正解のようで、
このままギターに取り付けると、
トレモロスプリングが上手くハマりません。

img 130418  Floyd Rose PRO サスティーンブロック

この後、面倒なオクターブピッチの調整と、
ブリッジの重量が変化したので、
スプリングハンガーの調整も必要でしたが何とか終了。

行きつけの楽器店が閉店する前は、
メンテの時に一緒にやってもらってたのですが、
自分でやるとその苦労が身に染みる。

img 130418  Floyd Rose PRO サスティーンブロック

そして完成。

今回は、前回分解したままの状態からの換装だったので、
比較音源は録れてませんので、私の主観で語ります。

感じとしては、サスティーン/倍音共に増え、
低音に締りが出る感じです。
ミッドは少し抑え目で、
ドンシャリ気味のモダンな音の傾向。
少し音に暴れが出てまとまり感は減少しました。

何故、フロイドローズ社がブロックの材質を、
鉄からブラスに変更したのかが解る気がします。
HM/HR向けには良い変化だと思います。

ブラスは鉄よりも重くて軟いので、
サスティーンブロック交換の傾向としては、
こういったまとめで良いとは思います。

【重量】
重:サスティーン
軽:鳴り重視

【硬度】
軟:倍音重視
硬:音のまとまり重視


ただ、素材の振動伝達率も影響してくるでしょうし、
ギターの木材によっても変わりそうな気がするので、
正直なところ、断言するには若干自信がありません。
詳しい方がおりましたら教えていただけると嬉しいです。

最後に、現状のサウンドサンプル。



このギターを購入してから約20年。(2013年現在)
今までも随分いじってきましたが、
ようやくここまでたどり着いたといった感じです。

今のところ、このギターのサウンドに
不満はないというところまでやっときました。
5年後には、あれが違う、これが違うと言ってるかもしれませんが。


Ibanez EDGEからFloyd Roseへの換装 (3)

2013年04月12日

フロイドローズとIbanez EDGEの互換性の検証最終回。
今回は換装後の音質の比較レポートです。

まず、準備した事ですが、
この手の音質比較というのは、
弦交換も伴う部分がありますので、

『音がブライトになりました。』
『張りと艶がアップしました。』

となりがちだと思ったりするのですが、
正直、新しい弦になったことによる変化なのか、
パーツによる変化なのかわかり難い部分もあると思います。

なので、逆に手間はかかりましたが、
今回は弦は張り替えずに比較しました。

まず、EDGEでリフを録音した後、
弦を緩めた後、ネックにカポをはめ込んで
ボディにセットされたブリッジを外します。

img 130412 Floyd Rose/Ibanez EDGE

そしてロックを外した後、
弦のインサートブロックに挟まれてて、
折曲がってしまってる部分をカット。

img 130412 Floyd Rose/Ibanez EDGE

次はフロイドローズに弦をロックしてからブリッジを取り付け。
後は弦高、ピッチ、トレモロスプリングを調整後録音。

これで、純粋にブリッジの音が比較できるのではないかと。

テスト結果です。



前半2フレーズがIbanez EDGE、
後半2フレーズがフロイドローズです。

換装後はハイがしっかり出てドライなニュアンスの音となり、
ロー側もしまりが出て音の輪郭がクッキリした印象。
完全に別のギターの音になりました。

ミッドについては、ローミッド辺りが弱まったのか、
しっとりした感じがなくなります。
サスティーンも気持ち減少した気がしてます。

少々気になるのが、
同じアンプのセッティングで歪が少し減ってるところですが、
換装後に、弦高を上げたことが原因なのかなと考えてます。
(ブリッジが原因とは考え難いので)

鳴りはフロイドローズ、サスティーンはEDGE、
後は音の好みでといったところか。

この音質の違いというのが、
ブリッジの重量の違いなんでしょうけれど、
Ibanez EDGEの方がベースプレートに厚みがあるので、
多少重いんじゃないかと思います。
秤がないので正確には測ってはいません。

他に、ブリッジの材質も音質に違いの原因にるとは思いますが、
今回の検証で使った2者は両者とも材質は鉄で、
ベースプレートは鍛造ですので、
今回は、ここでの差はさほどないのではと推測してます。

フロイドローズは、鍛造ではなく、
一枚板の折り曲げでベースプレートを製造してた時期もあったので、
その頃のフロイドローズとの換装だと、
音の違いがさらに顕著に出てた気がしてます。

img 130412 Floyd Rose/Ibanez EDGE

以上にて、
Ibanez EDGEからフロイドローズへの換装レポは終了。

今回の改造でIbanez RBM1Sの音は好みに近づいたので、
このままFloyd Roseで使っていくつもりです。
見た目についても、後はペグのみでゴールドパーツ化完了。
良い感じでカッコ良くなってきました。


【関連記事】
Ibanez EDGEからFloyd Roseへの換装 (1)
Ibanez EDGEからFloyd Roseへの換装 (2)


Ibanez EDGEからFloyd Roseへの換装 (2)

2013年04月09日

前回に引き続き、
Floyd Rose ORIGINALとIbanez EDGEの
互換性の検証記事です。

前回はギター側の互換性をメインに書いてきましたが、
今回はブリッジ側の互換性と、
パーツの違いを見ていきます。

【ネックのアールへの対応/弦間ピッチ】

ブリッジサドルの弦間ピッチは、ほぼ同じです。

フロイドローズはブリッジサドルの高さでアールをつけてるのに対し、
EDGEはベースプレートにアールが付いてます。
この辺は、以前フロイドローズプロを分解した時を思い出します。

img 130406 Floyd Rose/Ibanez EDGE
(左:Floyd Rose/右:Ibanez EDGE)

このアールについては、フロイドローズの場合、
基本的にFenderのストラトに合わせてるという
話を聞いたことがあります。

IbanezのEDGE搭載ギターの多くは、
ネックのアールが少ないので、
ブリッジ側のアールもそれほど必要ありません。

なので、フロイドローズの、
2〜5弦のブリッジサドル下に敷いてある、
アール調整用の中のシム(鉄板)を外してみました。

img 130406 Floyd Rose/Ibanez EDGE

これで、Ibanezのネックのアールに対して、
ちょうど良いぐらいのアールになったと思いましたが、
セッティングしてて1弦の弦高に違和感があったので、
結局元に戻しました。

余計なパーツは少ない方が
チューニングが安定しそうな気がするのと、
振動ロスが少ない気がするのもあって、
あまり戻したくはなかったというのが本音ですが。

これはあくまでも今回はという感じなので、
実際はフレットの磨り減り具合などで
シムの必要/不用は変わってくると思います。


【ストリングロックスクリュー/インサートブロック】
EDGEとFloyd Roseのパーツで、
一見、相互利用できそうな形状の、
ストリングロックスクリューとインサートブロックです。

img 130406 Floyd Rose/Ibanez EDGE

両方とも左がフロイドローズのもので、
右がEDGEのものです。

・インサートブロック

EDGEの方が一回り大きいです。
その為、EDGEのブロックはフロイドローズには入りませんが、
EDGEにフロイドローズ用の
インサートブロックを使用する場合においては、
逆は多少ぐらつきはありますが、
無理に使えば一応使用はできそうでした。

ただ、このサイズの違いがある以上、
インサートブロックはチタン製やステンレス製など、
フロイドローズ用の社外パーツも出てますが、
精度的にちょっと不安が残ります。

アップグレードしたつもりがチューニングが安定しないなどの
問題が出てくる可能性はあるものと思った方が良さそうです。
使ってみると案外上手く行ったという事もあるかもしれませんが、
オススメはできません。

・ストリングロックスクリュー
長さ以外は完全に同じ規格のものでした。
EDGEの方が少しだけ長いです。

前回の記事で、EDGEの方が総サイズが大きいので、
フロイドローズに換装した際は
ザグリに隙間ができそうだと書きましたが、
フロイドローズにEDGEのストリングロックスクリューを付けると、
後部が長くなるので多少隙間を埋めれます。

反対に、EDGEにフロイドローズの
ストリングロックスクリューを付けると、
ベースプレートが干渉して、
ピッチ調整の際にブリッジサドルの可動域が狭くなります。


【その他】

ブリッジとは関係ありませんが、
ナットキャップとテンションバーのネジ位置も互換性があります。

今回記事にした以外のパーツについては、
あからさまに形が違うので検証まではしてませんが、
もしかすると、他にも互換性があるパーツもあるかもしれません。


Floyd Rose ORIGINALとIbanez EDGEの互換性検証記事は次回で最終回。
次回は、フロイドローズへの換装前と換装後の音の違いをテストします。


【関連記事】
Ibanez EDGEからFloyd Roseへの換装 (1)
Ibanez EDGEからFloyd Roseへの換装 (3)

Ibanez EDGEからFloyd Roseへの換装 (1)

2013年04月06日

Ibanez RBM1Sのブリッジを、
EDGEからFloyd Roseへ換装するため、
Floyd Rose ORIGINALを入手したので、
EDGEとFloyd Roseの互換性について検証しました。

img 130406 Floyd Rose/Ibanez EDGE
(左:Floyd Rose/右:Ibanez EDGE)

EDGEはフロイドローズのライセンスブリッジとはいえ、
あくまでもそれは構造上の事で基本的には別物。

ネット上ではポン付けできますという情報や、
逆に規格が違うので取り付けれないという情報があり、
どっちが本当なのか良くわからなかったので、
いっその事、自分で試してしまおうという魂胆。

上手く換装できなければ今回購入したフロイドローズは、
眺めるだけの鉄の塊になるところでしたが、
先に結果を記すと、スタッド位置もザグリも問題なしでした。

詳細については、少し長くなるので3回に別けて記事にいたします。
1回目の今回は、ギター側の互換性についてです。


【ザグリ(表部分)】

基本的にEDGEの方がFloyd Roseよりも、
ベースプレートが少し大きいです。
なので、ザグリに少しだけ隙間が出来ます。

img 130406 Floyd Rose/Ibanez EDGE

今回はボディ下部がカットされた変形モデルである、
RBM1Sで換装テストしてるので、
後方のストリングロックスクリュー部分のサイズは、
気にしなくても良い状態になってますが、
こちらも少しEDGEの方がFloyd Roseよりも長かったので、
Ibanez RGなど、一般的な形状のギターにインストールする場合は、
ザグリ後方にも少しだけ隙間が出来きそうです。

気にしなければ、気にならない程度ですが、
どうしても気になる方は、
止めておいた方が得策かもしれません。

EDGEは単品販売されていないので、
あまり、こういった改造をする人はいない気もしますが、
こういったサイズの微妙な違いから、
EDGEからFloyd Roseではなく、
逆にFloyd RoseをEDGEに換装する場合においては、
ザグリを広げる必要が出てきます。


【サスティーンブロック(Toremolo Block)部分のザグリ】

Floyd Roseは32mm/37mm/42mmのサイズがラインナップされてますが、
Ibanez EDGEの場合、手元のギター(Ibanez 540R)で確認したところ、
HSが32mm、Sが37mmでした。
(稀に35mmという特殊サイズもあるようですが。)

img 130406 Floyd Rose/Ibanez EDGE
(左:Floyd Rose<32mm>/右:Ibanez EDGE)

42mmは持ってないので確認できませんでしたが、
ブロックに書いてる表記が、
SでもHSでもなければ42mmと思って貰って大丈夫かと。

img 130406 Floyd Rose/Ibanez EDGE

それと、気になってたのが、
スタッドの支点からサスティーンブロックまでの長さでした。

これが違うと、サスティーンブロックにボディが干渉し、
アームの稼動域が変わってしまうので、
ボディ裏のザグリを調整してあげる必要が出てきますが、
こちらもEDGEもFloyd Roseもほぼ同じなので、
そのまま、換装前とほぼ同等の可動域で使えます。


【スタッド位置】

最初に書いたように、スタッドの幅は同じです。

スタッドの高さについては、
EDGEの方が ベースプレートにかなり厚みがあります。
その為、Floyd Roseに換装後は、
少しスタッドを高めに調整してあげる必要はあります。

厚みの差は2倍ぐらいですが、
差がブリッジの支点から上下に分散されるので、
実質1〜2mm程度の差でした。

img 130406 Floyd Rose/Ibanez EDGE


スタッドの埋まり具合が少し浅くなるので、
強度的な心配はありますが、
実際に使ってみて、特にガタつく事もなかったので、
気にしなければ、問題はなさそうに思います。


今回は、Floyd Rose ORIGINALで検証してますが、
Floyd Rose ORIGINALと同サイズのFloyd Rose SPECIALや、
ライセンス物でフロイドローズ互換を謳う
グラフテックのString Saver LB63 Bridge等も、
Edgeからそのまま換装できそうです。


次回に続きます。


Floyd Rose ORIGINAL CH トレモロ

Floyd Rose ORIGINAL CH トレモロ
価格:20,850円(税込、送料別)

(※写真は同商品を扱う楽天ショップへのリンクです。)
(※リンク先商品のカラーはクロームです。)


検証結果は、あくまでも私の環境においての結果です。
基本的には、同規格のギターには適合するとは思いますが、
Ibanez EDGEとフロイドローズの互換性を保証するものではありません。
同様の改造をする際は、自己責任でお願いします。


【関連記事】
Ibanez EDGEからFloyd Roseへの換装 (2)
Ibanez EDGEからFloyd Roseへの換装 (3)


Wilkinson VS100/VG300比較レポート

2013年03月19日

ストラトのシンクロナイズド・トレモロ・ユニットは、
調整が完璧ならチューニングは狂わないと言いますが、
そこまで持っていくのは結構面倒ですし、
継続して調整する必要性があります。

私は、どうも面倒な事を継続するのは性に合わないもので、
現在使用してるストラトを購入した際、
直ぐにブリッジをウィルキンソンのVS100へ換装してました。

img 130319 Wilkinson VG300 VS100 比較画像

これはこれで気に入って今まで使ってきてましたが、
もっと『ストラトらしい音』が欲しくなってきたので、
先日、折り曲げサドルのトレモロブリッジ『VG300』を購入。

img 130319 Wilkinson VG300 VS100 比較画像

ブロックサドルのVS100よりも、
折り曲げタイプのサドルのVG300の方が、
その『らしい音』に近づくんじゃないかと思っての変更でしたが、
結果としては、また一つ今求めてるものに近づきました。

今回はそのVG300とVS100を比較しながらレビューします。


【VS100とVG300の互換性】
スタッドの位置はVS100もVG300も一緒なのでポン付けできます。
ただ、VS100とVG300では表面のメッキ処理が違うので、
スタッドスクリューはブリッジと一緒に変えた方が見た目は良いです。
(変えなくても使用上は問題なし。あくまでも見た目の問題です。)

弦間ピッチについては、
カタログ上はどちらも10.8mmと表記されてますが、
実際はVS100よりもVG300の方が若干広いです。
おそらく、0.5mm〜1.0mm程度(推定)。

img 130319 Wilkinson VG300 VS100 比較画像
(左:VS100 右:VG300)

このズレは上下に分散されるので、
実際のズレは0.25〜0.5mmぐらいと思われますが、
弦落ちさえしなければ私はあまり気にしません。
気になる方はご注意を。


【サドル】
VS100が折り曲げタイプで、
VG300がブロックタイプという根本的な違いはありますが、
それ以外の機能的な部分です。

VS100にはサドルの位置(オクターブピッチ)の調整用に、
オクターブピッチ調整用のスクリューが、
サドルの後部に埋め込まれてますが、
VG300のサドルには調整用スクリューが付いてません。

その為VG300は、
フロイドローズのような調整をする必要があると勘違いしてしまい、
必死に手作業でピッチ調整をしてましたが、
こんなパーツが購入時に付属してます。

img 130319 Wilkinson VG300 VS100 比較画像

このスクリューをサドルの後ろのネジ穴にネジ込み、
回す事でピッチ調整が出来ます。

img 130319 Wilkinson VG300 VS100 比較画像

大分苦労してピッチ調整をした後に気付いたので、
結構時間を無駄にしてしまってショックが大きいです。
マニュアルは最初に読んだ方が良いようで・・・。


【サスティーンブロック/ベースプレート】

VS100とVG300のサスティーンブロックは、
ネジ穴の位置も同じですし、サイズも同サイズなので、
一見、同じもののように見えますが、
若干の違いがありました。

今回分解して初めて知ったのですが、
VS100はサドルをサスティーンブロックに固定する形になってます。
これは弦振動のロスを抑える為の工夫といったところだと思います。
その為サスティーンブロックからサドル固定用のネジ穴が飛び出してます。

img 130319 Wilkinson VG300 VS100 比較画像

VS100はシンクロから換装すると、
サスティーンが随分伸びる印象なのですが、
その一番の理由がこれじゃないかと思います。

img 130319 Wilkinson VG300 VS100 比較画像

対してVG300はフロイドローズのように、
サドルはベースプレートに固定する形になってますので、
サスティーンブロックの形状は一般的な形をしてます。

また、材質の方も違うようで、
VS100のブロックは金属で叩くとコンコンと鳴り、
VG300のブロックはキンキンといった甲高い音が鳴ります。

どちらもブラックのメッキ処理がしてあるので、
外観から材質の判断が出来ず、
予想とするとVS100はアルミ合金で、
VG300はブラス(真鍮)ではないかとは思ってます。

磁石が反応しない事を考えると、
どちらも鉄ではないのは確かですが、
実際のところは良くわかりません。

両者のブロックの材質が違うのなら、
VG300とVS100のブロックを入れ替えて、
音質の変化を試してみたいと思ったりするのですが、
前記したようにパーツの互換性がないので
そこは残念ながら断念。


またベースプレートについては、
サドルを安定させる為に、
弦高調整用のネジの溝が掘ってますが、
VS100は6弦全てに溝が掘ってるのに対して、
VG300は1弦と6弦のみの最小限に抑えられてます。

サドルを安定させる事によるメリット、
逆にシンクロに近い構造にするメリット。

この辺は、以下に記す音質の違いに表れてますが、
ほんとうによく考えられてます。


【チューニングの安定性】
ウィルキンソンのトレモロブリッジの、
一番のポイントであるチューニングに関しては、
VG300もVS100と同程度の性能と思ってもらって問題ないと思います。
VS100搭載時と同じように派手にアーミングしてもあまり狂いません。

基本的にVG300はVS100の性能はそのままに、
音質を変えたものと思って間違いないかと。



【まとめ】
音の傾向としては、
設計段階の思想がそのまま出てる気がします。
音の比較用にサンプル音源を作りましたが、

VS100:サスティーン・音のまとまり重視(モダン指向)
VG300:響き・倍音重視(ヴィンテージ指向)

といったところでしょうか。

■VS100



■VG300


VG300の方が繊細なニュアンスの音です。
倍音が豊かになって音に深みは出ますが、
逆に音の太さはVS100の方に軍配があがるように思います。
サスティーンに関しても以前より減りました。

私の場合は、鈴鳴りや倍音を強調したくて、
今回のブリッジ交換に至ってますので、
狙い通りにいってくれたなといったところ。

img 130319 Wilkinson VG300 VS100 比較画像

何より見た目がVS100と比べると、
ごつごつした感じがないのは嬉しい。


VG300と同じ折り曲げサドルで6穴タイプのVSVGは、
基本的な仕様はVG300と同なので、
VG300と同様の傾向と考えて大丈夫だとは思います。

また、VSV400やVS401Vについては、
同じタイプの折り曲げタイプのサドルではありますが、
こちらはベースプレートの質量があるので、
VG300よりは音はまとまる傾向にありそうな気がします。
(※実際に扱ったことはないのであくまでも予測です)


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