『会社にあるコンデンサマイクって、何に使ってたんです?』
『さぁ〜、どうやろうねぇ〜。随分昔の話やけん。』
『今後の業務じゃ使う予定ないですけど。』
『使えないの?』
『マイクだけ残ってても電源を取る機材が残ってないですから。
今の残ってる機材じゃ、ダイナミックマイクしか使えません。
事務所移転前にあった録音スタジオを作る予定もないんで、
対応した機材の導入予定もありませんし。』
『そうなの?』
『眠らせとくのなら、ギター録るのに持って帰っても良いですか?』
『うーん、何本残ってる?』
『3本です。』
『じゃぁ、1本だけなら。2本は残しててね』
なんてやり取りのなか、
ペアで入手は無理でしたがコンデンサマイクを入手。

『AKG C414』
今回、入手したのは現行モデルではなく、
86年発売の“ULS”です。
これが、会社でガラクタになってたのも勿体無い気がしますが、
まさか会社にこんなお宝が眠っていようとは。
しかし、なんだか私が持つのも、
オーバースペック過ぎて勿体無い気がします。
なんの音響対策も施してないアパートの一室で、
偶に音程を外すボーカルやアコギの録音にしか使いませんので。
それで、本来ならばレビューを書きたいところなのですが、
正直なところ、他のコンデンサマイクを良く知らないんで、
比較材料がなくレビューの書きようもなかったりします。
一般的に言われてるC414のキャラクターは、
『高域がキラキラ系で、中域が太い』といったところで、
少し固めの音らしいのですが、
今はただただ、クリアーなサウンドに圧倒されてます。
アコギ(FG-150)を録音したものをサンプルとしておいておきますが、
現状ではマイクスタンドもないんで、マイキングは滅茶苦茶です。
接続は、“C414→TUBE MP→オーディオインターフェイス”です。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
なんだか、去年まで使ってたPCマイクが嘘みたいです。(^^;
あの頃は、頑張ってイコライジングして音を作ってましたが、
今回、録りっぱなしでこれですから、かなり楽になりました。
PCマイクではありませんが、
以前、ZOOM H4を使い、今回とほぼ同じフレーズで、
同ギターの音を録った音源をアップしていますので、
参考までに比較してみるのも面白いかと思います。
AKG C414の方が良い音で録れてはいますが、
ZOOM H4も、かなり健闘してるのが、ちょっと驚きです。
この辺は、さすが低価格帯なら向かうところ敵なしのZOOMさん
と言ったところでしょうか。(私、結構、ZOOMファンです。)
そして、今度はDAWで、
アナログミキサーシミュレータのプラグインと、
リバーブのプラグインを突っ込んでみます。
(今回は、両方プリセットの設定を使いました。)
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
良い感じでキラキラしてます。
個人的には、もう少しミッドが出たほうが好みなんで、
未処理の音とこれの中間ぐらいの音が好きなんですが、
オケが入ると、これぐらいハイがしっかり出てた方が
埋もれなくって良さそうな気もします。
この辺の調整は今後の課題でしょうか。
ぼちぼち、ボーカル録りのテストなどもしてますが、
今までと次元の違う音が出てまして、
早いとこ、このマイクの癖をつかんで、
自由に扱えるようになりたいところです。(^^)

【コンデンサーマイク】AKG C414B-XL2
(※写真は楽天ショップへのリンクです。)
こんなものを入手したからには、
次はアビテックス(防音ルーム)あたりが欲しいですが・・・
もちろん、今の財力じゃ買えません。
■2009/07/28補完
ボーカル録りのテストをしていたところ、
マイクの特性がギターよりも顕著に出てわかりやすかったので、
参考までに音源をアップしておきます。
・以前PCマイクで録音したもの
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
・AKG C414で録音したもの
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
(もともと、アップするつもりで作ってたわけではないので、
歌がラフなのはご勘弁を。)