シールドの種類に関する記事です。
恥ずかしながら、私もつい先日まで知らなかったもので、
例よって例の如く、間違った事を書いてるかもしれません。orz
電気/電子系に詳しい方、間違えを見かけたら、
こそぉ〜っと(こっそりと)教えてもらえると助かります。(爆)
シールドと一言で言っても、ラインケーブルやらギターシールドやら、
マイクケーブルやらと色々あります。
私は今まで、これらのケーブルって、
信号レベルの大きさによって種類分けしてると思ってました。
しかし、ケーブルってのはただの銅線です。
ラインレベル/ギター出力レベルぐらいの信号レベルの違いによって、
何かが変わるものではないはずというところまでは私も解っていたもので、
その辺、おかしいなと思いつつも、
指示されたとおりに使えば問題はないかとスルーしてました。(爆)
(調べるのが面倒だったもので・・・)
実はこれ、電圧やら電流の大きさの問題ではなく、
インピーダンスによって種類があるという事にようやく辿り着きました。
【シールドの種類】
さて、これらのケーブルですが、
互換性がないと書いてあるサイトもあるみたいなんですが、
インピーダンスってのは出口と入り口の問題です。
その為、シールドを間違って繋いだからといって、
音もちゃんとなりますし、機械が壊れるわけでもありませんし、
それで歪んだりという事もないようです。
(※スピーカーへの接続ケーブルは例外です。)
これらの違いは、電流/電圧の違いによるノイズ対策や
それによる音質特性です。
ギター用のシールドは、
ハイインピーダンス(低電流/高電圧)が前提となっており、
ハイインピーダンスの信号は外部からの影響を受けやすいため、
ノイズ対策処理は程々にして、
信号が劣化し難いようになっており、
音質面の変化を最小限に抑えるように作られてます。
ラインケーブルは、
ローインピーダンス(高電流/低電圧)での使用が前提なので、
多少のノイズ対策程度では音質への影響があまりないため、
しっかりとノイズ対策処理を施しされてます。
マイクケーブルもローインピーダンスケーブルなので、
商品によっては、マイク/ラインケーブルとして売られています。
ハイインピーダンスとローインピーダンスの違いについては、
以前書いた記事を読んでいただければと思います。
【バランスシールドとアンバランスシールド】
ギターリストでアンプとコンパクトエフェクターしか使わないという場合、
バランスケーブルを使う事もあまりないかと思います。
ラック系の機材を使うとこの辺が関係してきます。
一般的にはバランスはノイズに強く、
アンバランスはノイズに弱いといわれます。
なんでじゃ!! といった話や、
バランスとアンバランスとは何ぞやという話に関しては、
多少専門的な話になりますが、色んなサイトを回った中で、
比較的ここがわかりやすく説明してましたので参考にしてみてください。
↓
http://www.tritech.tv/column/balunbal.html
さて、上記リンクにも書いてますが、
ノイズに強い/弱いというのはあっても、
バランス/アンバランスの違いによる音質変化自体はないそうです。
しかし、色々と調べてみると、
機材内部での音質変化はないわけではないようです。
その辺の話も上のリンク内に書いちゃってるんですが、
それを気にしてると私も書くことがなくなっちゃうんで・・・(爆)
機材内部がアンバランス仕様となっている機器の場合、
バランスで出力をする為には信号が変換回路を通ることとなり、
その回路次第では、音質が変化する可能性があるそうです。
その為、場合によってはバランスで接続した方が
音が悪くなるという結果になる可能性もあり、(曖昧な表現ですが)
短絡的にノイズが少ないバランス接続の方が良いと思わず、
好みの音を探して、あれこれ試してみた方が良さそうです。
あと余談ですが、例えば、広いステージで、
長いシールドをギターから出す必要がある場合、
ワイヤレスの方がノイズが少ない結果になる事も考えられるかと思います。
【セミバランスシールド】
アンプなどの電源コードから、アースが落とせない状況での使用の場合、
バランス/アンバランスよりも、セミバランスシールドを使った方が、
ノイズ面で有利になる『らしい』。
あくまでも『らしい』というのは、
一部ではオカルト説が囁かれたりもしてます。
要するに“実際は効果がない”的な話です。
ただ、実際は効果がないと言っちゃうと、ここで話が終ってしまいますので、
ココでは仮に効果があるとして話を進めさせてもらいます。
こちらはバランス/アンバランスとは違い、
方式による音質の変化があると・・・。
ニュアンス的にいうと、ギター内の導電塗料の処理みたいなものでしょうか。
やりすぎると、ノイズと一緒にハイ落ちしはじめる・・・みたいな。
あとは好みの問題。その音質が好きか/嫌いか。
この辺は理論だけじゃなくって、
いずれ比較テストしてみたいところです。
『理屈よりも実践!!』の方が、私のブログらしいですし・・・。(笑)
参考までに、日本が誇るケーブルメーカー『
カナレ』の
オフィシャルサイトへのリンクを貼っておきます。
(今回私も、随分お世話になりました。)
↓
・カナレ オフィシャルサイト(FAQ)
http://www.canare.co.jp/faq/faq.html
※一部文章におかしな表現や
わかりにくい表現などがありましたので訂正しました。(2010/03/30)
シールドの種類について2010年03月28日 |
Ozzy Osbourne『Crazy Train』(Cover)2010年03月19日 |
今日はランディ・ローズの命日ということで、
今回カヴァーしたのは、クレイジー・トレインです。
以前、Youtubeにも映像をアップしてましたが、
フルコーラスアップしたのは初だったりします。
今回は、最初から飛ばしてます。w
↓
■Crazy Train(Ozzy Osbourne)
http://musictrack.jp/musics/16698
【使用機材】
≪ギター≫
アンプ:Marshall JMP-1+PALMER PGA-05
エフェクト:MXR Distortion+/Roland GP-16
ギター:FERNANDES LE-2FS/HEART FIELD -TALON V(TA-JVD)-
ミキサー:MACKIE 1402-VLZ PRO
≪ボーカル≫
マイク:AKG C414
マイクプリ:ART TUBE MP
今回はギターの音作りの方を、かなり気合入れてやってます。
以前、ランディサウンドを目指してやってみた時よりも、
かなり本物に近付いたんじゃないでしょうか?
その辺は私の自己判断ではありますので、
実際に似てるかどうかは、 聞いて判断してもらえればと思います。

ブリザード・オブ・オズ〜血塗られた英雄伝説
(※写真は楽天ショップへのリンクです。)
機材間のインピーダンス適合2010年03月17日 |
前回、インピーダンスと信号レベルの話をしましたが、
今回は実戦という事で、実際の機材に置き換えて話をしていきます。
まず、機材の接続の基本となるのが、 『ロー出し・ハイ受け』です。
これは、受け側の入力インピーダンスが、
送り側の出力インピーダンスより高くないといけないという事なんですが、
私は、
普通に繋げば問題になる事はあまりないかなといった感じで。
今まであまり気にしてなかったです。(爆)
インピーダンスってのがよく解ってなかったですし、
実は、結構いい加減な性格だったりしますんで・・・。(爆)
ただ、色々と電気関係の事を調べてると、
気にしないってわけにもいかないかなと・・・。
それで、ロー出し・ハイ受けが出来ていないとどうなるかというと、
送り側の機器からは、受け側の機器がショートしているように見えて、
機器を炒める可能性があると。
詳しい内容は、googleで検索するといっぱい出てきます。
(リンク先は、google検索結果)
そんなわけで、ギターリストに関係しそうな各機材毎に、
インピーダンスを調べてみました。
■ギター用コンパクトエフェクター
例えば、BOSSのコンパクトエフェクターは、
出力インピーダンスが1KΩになってます。
入力インピーダンスは1MΩです。
コンパクトエフェクターは、
ギターからの信号を直接受けることが前提の設計ですので、
入力インピーダンスは、超ハイインピーダンス対応設計です。
コンパクトエフェクター同士の接続の場合は、
何も考えずに繋いでも、1KΩで出して1MΩで受けるという、
『ロー出し・ハイ受け』になります。
ちなみに、ギターの出力インピーダンスについては、
一応調べはしたのですが、
シングル5-10KΩ/ハム5-15KΩ程度と書かれてるサイトや、
数百kΩと書かれてるサイトなどあって、
ちょっと調べがつきませんでした・・・。orz
まぁ、とにかく大きいと思ってもらえればと。(爆)
■ラックエフェクター
PAなどで使用するラックエフェクターになりますと、
ギターやマイクなどのハイインピーダンス出力機器から、
直接入力する事は考えられて作られてません。
通常、業務用機器の出力インピーダンスって600Ωに統一されており、
例えばYAMAHAのSPXにしても、
マニュアルには適合インピーダンスは600Ω書かれてます。
ただ、実際に入出力が600Ωだと、
本当に600Ωに統一された機材しか使えませんから、
最近は、入力側がハイインピーダンスで、
出力がローインピーダンスになってる機器が増えてるとのこと。
SPX2000にしても、カタログスペックは600Ωになってますが、
実際は入力が10KΩで出力が150Ωのようです。
(ネットで調べたものなので、間違ってたらすいません。)
これに直接ハイインピーダンスのギターを突っ込んだ場合は、
『ハイ出し・ロー受け』となり、インピーダンスが合わない状態になります。
そういった場合は、DIなどでインピーダンスを変える必要が出てきます。
■ギター用マルチ
同じラックサイズの機材でも、ギターマルチに関してです。
例えば、私が使っているRoland GP-16は、
入力インピーダンスは1MΩで、出力インピーダンスは10KΩとなってます。
元々、ギターアンプのインプットに出力を出す仕様で作られてますので、
ラック機材とはいえ、ハイインピーダンス設計になっています。
その為、600Ω受けの機材には、
接続するとインピーダンスが合わない事になります。
コンパクトエフェクターよりも出力インピーダンスが高い設計になってるのは、
確認してちとビックリしましたが・・・。(笑)
ロックトロンのカメレオンとか、YAMAHAのFXとか、
一時期ラックタイプのギター用マルチエフェクターが流行りましたが、
この辺も、それなりの出力インピーダンス設計の可能性もありますので、
場合によっては、他のラック系機材と
インピーダンスが合わない場合もあるかと思います。
その為、この辺の機材を使うときは、
一度マニュアルでインピーダンスを確認した方が良いような気がします。
もうひとつ、このインピーダンスの知識が係わってくる部分に、
機材間を繋ぐシールド/ケーブルがあり、
次回はシールドについて深入りしていきたいと思いますが、
その前に一本別の記事を上げるかと思います。
久々の音源公開です。(^^)
インピーダンスと信号レベル2010年03月12日 |
色々とエフェクターなどの機材を接続する中で、
最近、疑問という名の壁にぶち当たり、
ある程度電気の基礎も知ってないとマズイなと思ったので、
中学校/高校の物理のおさらいです。(爆)
今回は、インピーダンスと信号レベルについてです。
機材関係でトラブルがあった際に、
インピーダンスがあってないとか、そんな言葉をよく聞きます。
マイクのインピーダンスは?
ギターの出力インピーダンスは?
エフェクターを通した場合のインピーダンスは?
で、この『インピーダンス』って一言で言うと『抵抗』ではあるんですが
それと、入出力の信号レベルの関係は?ってなると、
恥かしながらあまり理解してなかったりしました。
で、理解してないまま、何となくニュアンスで使ってたりとか。(汗)
私、実は電子科の出身だったりするんですが、
正直、勉強が好きなタイプではありませんでしたので、
授業中はほとんど寝てたとかいうのもあります。(爆)
実際、この辺は苦手な部分だったので、
避けてた/解りたくなかったってのが本音というところでしょうか。
あんまり、数字って好きじゃないんですよね。orz
そんなところで、まずはオームの法則と、
電力の求め方からはじめます。
≪オームの法則≫
・電圧(V)/抵抗(Ω)=電流(A)
・電圧(V)/電流(A)=抵抗(Ω)
・電流(A)×抵抗(Ω)=電圧(V)
学生の頃は、これを図で覚えてたと思いますが、
こういう図は見覚えがあるかと思います。

≪電力≫
次は信号レベルです。
電力量の求める式は以下のとおりになります。
・電圧(V)×電流(A)=電力(W)
それで、(↑)こんな書き方をしちゃうと、
教科書のままで、読みたくない/見たくないものになっちゃういますし、
私も、ここで拒否反応がおきて、理解しようとしてませんでしたので、
これを、 楽器用にコンバート。(笑)
≪インピーダンスと電圧・電流の関係(オームの法則)≫
・電圧/インピーダンス=電流
・電圧/電流=インピーダンス
・電流×インピーダンス=電圧
≪信号レベル(電力)≫
・電圧×電流=信号レベル
こうすると、随分わかりやすくなる気がします。
これをもとに、 ハイインピーダンスとローインピーダンスの違いをみてみます。
よく、ハイインピーダンスを高電圧・低電流、
ローインピーダンスを低電圧・高電流と言いますが、
実際に数字を、具体例に落とし込んでみました。
例えば50Wの信号レベルが流れているものがあったとします。
信号レベルは『電圧×電流』で算出できますから、
掛けて50になる電流と電圧の値であれば、信号レベルは50Wとなります。
なので、5V/10Aでも、10V/5Aでも、
同じ信号レベルということになります。
次に、この数字でインピーダンスを求めます。

インピーダンスは『電圧/電流』ですから、
今回の例の場合、Xの値は0.5Ω、Yの値は2Ωになります。
となると、同じ信号レベルでも、
高電圧・低電流の後者の方がハイインピーダンスとなります。
さて、このハイインピーダンスですが、
抵抗値で、ハイ/ローと言ってしまうので、
なんか、ハイの方が大きそうなイメージになったりするかと思いますが、
今回の例をみてもらってもわかるように、
実際は、小さな電流を高い圧力で押し出して電力を稼いでる為、
信号自体が繊細で、ノイズなど外部からの影響を受けやすくなります。
この辺は『電気』の一番基礎の部分なんですが、
ここまでまとめて、ようやく私も理解しました。(爆)
理屈ばかり話しても仕方ないので次回記事は実戦の話です。
Roland GP-16 復活2010年03月08日 |
修理に出していたRoland GP-16を、
先週、引き取りに行ってきました。
早速ラックに戻し接続。
バッチリ復活してます。
代替で使っていたSPXが悪いわけではありませんが(むしろ良い)
やはり、手に馴染んだものが良いです。
修理代は中古で買うよりも高くついちゃいましたが、
買い換えたらエフェクトのプログラムまでやり直す必要があるんで、
その辺の手間を考えても、これで良かったかなと思ってます。
それにしても、こんな骨董品を修理してくれる
Rolandさんのサポート体性に感心します。
修理内容は、接点パーツの交換、
また交換パーツが入手不能な部分については
接点の洗浄といったところで、
オーバーホール的な内容となりました。
修理不能な部分が壊れてなくって良かったです。
復活記念で早速録音テスト。
GP-16はリバーブで使ってます。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
やはり、この音が落ち着く。
弾いてて、気持ちが良いです。
音源のバックでかすかに、
ワシャワシャとノイズが聞こえますが、
これはリバーブの残響ではなく、
フリーのオケを落としてきたもので最初から入ってました。
次に壊れた時はいよいよ最後でしょうから、
あまり考えたくはないですが、
ちょっと考えておかないといけないのかなと思います。
エフェクターの出力レベルについての考察2010年03月03日 |
ラックエフェクターの背面というのは、
ほとんどの場合が出力レベルを設定できるボタンがついており、
-20dbと+4dbを選択できるようになっています。
しかし、各機材にはインプットレベルが調整できる摘みも付いてますので、
そこで補正すれば良いことと思って、私自身、あまり気にせず、
『レベルが高い方がノイズにも強いだろう』なんて思い込みもあり、
機材間は全部+4dbで繋いでました。
ですが・・・・。
私がエフェクターを繋ぐのに使ってるパッチケーブルはギターシールドです。
ギターシールドってのは、ラインケーブルとは違い、
ギターの信号にあわせて作ってるわけで、
よく考えたら、ラインレベルである+4dbってのは規格外のレベルなのかなと。
私が、電気的知識ってあまりないもので、
この際、案ずるより生むが易しって事で、
設定を全部-20dbに変更してみました。
結果・・・・
なんか、微妙に音が良くなった気はしますが、
これが正しいのか間違ってるのかが、私にはよく解りません。orz
もしかすると、ラインケーブルを買ってきて、
全部+4dbで統一した方がもっと良いのかもしれませんし・・・。
今回、比較音源を作ろうとすると、
全機材のレベル設定などをする必要があり、
それはちと手間がかかりすぎることで、作ってないのですが、
とりあえず、現状のサウンドはこんな感じです。
↓
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
オケ作りに失敗してるのは内緒です。(爆)