Ibanez RBM1Sのブリッジを、
EDGEからFloyd Roseへ換装するため、
Floyd Rose ORIGINALを入手したので、
EDGEとFloyd Roseの互換性について検証しました。

(左:Floyd Rose/右:Ibanez EDGE)
EDGEはフロイドローズのライセンスブリッジとはいえ、
あくまでもそれは構造上の事で基本的には別物。
ネット上ではポン付けできますという情報や
逆に規格が違うので取り付けれないという情報を見かけ、
どっちが本当なのか良くわからなかったので、
いっその事、自分で試してしまおうという魂胆。
上手く換装できなければ今回購入したフロイドローズは、
眺めるだけの鉄の塊になるところでしたが、
先に結果を記すとスタッド位置もザグリも問題なしでした。
検証の詳細については
少し長くなるので3回に別けて記事にいたします。
1回目の今回はギター側の互換性についてです。
【ザグリ(表部分)】
基本的にEDGEの方がFloyd Roseよりも
ベースプレートが少し大きいです。
なので換装した場合ザグリに少しだけ隙間が出来ます。
今回はボディ下部がカットされた変形モデルである、
RBM1Sで換装テストしてるので、
後方のストリングロックスクリュー部分のサイズは、
気にしなくても良い状態になってますが、
こちらも少しEDGEの方がFloyd Roseよりも長かったので、
Ibanez RGなど一般的な形状のギターにインストールする場合は、
ザグリ後方にも少しだけ隙間が出来きそうです。
気にしなければ気にならない程度の隙間ですが、
どうしても気になる方は
止めておいた方が得策かもしれません。
こういったサイズの微妙な違いから
反対にFloyd RoseをEDGEに換装する場合においては
ザグリを広げる必要が出てきます。
(※EDGEは単品販売されていないので、
こういった改造をする人はいない気もしますが。)
【サスティーンブロック(Toremolo Block)部分のザグリ】
Floyd Roseは32mm/37mm/42mmのサイズがラインナップされてます。
Ibanez EDGEの場合、他のギター(Ibanez 540R)でも確認したところ、
ブロックにHSの表記のものが32mm、Sの表記は37mmでした。
(稀に35mmという特殊サイズもあるようです。)

(左:Floyd Rose<32mm>/右:Ibanez EDGE)
EDGEの42mmは持ってないので確認できませんでした。
あるのかどうかも不明です。
支点からサスティーンブロックまでの長さは、
こちらもEDGEもFloyd Roseもほぼ同じ。
これが違うとサスティーンブロックにボディが干渉し、
アームの稼動域が変わってしまいますが、
換装前とほぼ同等の可動域で使えます。
【スタッド位置】
最初に書いたようにスタッドの幅は同じです。
スタッドの高さについては、
EDGEの方がベースプレートにかなり厚みがあります。
その為ナイフエッジの高さが若干違いますので、
Floyd Roseに換装後は少しスタッドを高めに調整する必要はあります。
ベースプレートの厚みの差は2倍ぐらいありますが、
実質1〜2mm程度の調整でいけました。
スタッドを高めにした分、
埋まり具合が少し浅り強度的な心配はありますが、
特にガタつく事もなかったので、
気にしなければ問題はなさそうに思います。
今回は、Floyd Rose ORIGINALで検証してますが、
Floyd Rose ORIGINALと同サイズのFloyd Rose SPECIALや、
ライセンス物でフロイドローズ互換を謳う
グラフテックのString Saver LB63 Bridge等も、
Edgeからそのまま換装できそうです。
次回に続きます。
※検証結果は、あくまでも私の環境においての結果です。
基本的には、同規格のギターには適合するとは思いますが、
Ibanez EDGEとフロイドローズの互換性を保証するものではありません。
同様の改造をする際は自己責任でお願いします。
【関連記事】
Ibanez EDGEからFloyd Roseへの換装 (2)
Ibanez EDGEからFloyd Roseへの換装 (3)