ギターの交換用パーツの売り文句で、
「アップグレード」という言葉を偶に見かけますが、
最近この言葉が楽器用交換パーツの売り文句としては
あまり良くない気がしてます。

高級パーツに変えれば
果たして楽器の音は確実に良くなるのか?
例えば電子パーツ。
PCのCPUやメモリを良いものに変えれば、
確実に処理速度は向上させれます。
この場合はアップグレードという呼称で問題ないと思います。
ところがギター等楽器においては
グレードの高いパーツへの変更が
確実に音質の向上に繋がるかというと、そう単純な話ではなく、
楽器の出音は様々なパーツの一得一失の関係の結果なので、
何かを望めば必ず失う部分もあると思うのです。
・サスティンを向上させます
・分離感が上がります
・音の解像度が上がります
ひとつ例に上げるとサスティンの向上については、
サスティンが向上するという事は、
弦の振動ロスが減るという事なので、
基本的にはボディやネックの鳴りは減ります。
そいういう物理的な事を理解してれば、
失う部分も推測できますが、
解らない人にはメリットだけ表記されても
デメリットの部分が見えにくい。
私もまだ何をどうやればギターの音がどう変わるのか
全く解ってなかった頃は(今でも解ってるとは正直言い難い)、
高価な良いパーツを付ければ
必然的に音が良くなると思ってました。
しかしパーツを変えてみても
いまいち何が変わったのか良くわからない、
それどころかむしろ悪くなってる気もするけど
これが良い音なのだと自分を諭す。
そういう経験って私じゃなくとも
あるんじゃないかなと思ったりします。
今でも手探りでやってはダメの繰り返しで
答えを探し続けてる状況なので
未だに解らない事も多いですが、
今後このブログに掲載する情報ついては、
その辺を明確に表現できたらと考えてます。
狙い通りの音が出たときは
テンション上がってデメリット部分を
書き忘れる事もあるかもしれませんが。