アップグレードパーツという呼び方

2023年01月30日


ギターの交換用パーツの売り文句で、
「アップグレード」という言葉を偶に見かけますが、
最近この言葉が楽器用交換パーツの売り文句としては
あまり良くない気がしてます。

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高級パーツに変えれば
果たして楽器の音は確実に良くなるのか?


例えば電子パーツ。
PCのCPUやメモリを良いものに変えれば、
確実に処理速度は向上させれます。
この場合はアップグレードという呼称で問題ないと思います。

ところがギター等楽器においては
グレードの高いパーツへの変更が
確実に音質の向上に繋がるかというと、そう単純な話ではなく、
楽器の出音は様々なパーツの一得一失の関係の結果なので、
何かを望めば必ず失う部分もあると思うのです。

・サスティンを向上させます
・分離感が上がります
・音の解像度が上がります


ひとつ例に上げるとサスティンの向上については、
サスティンが向上するという事は、
弦の振動ロスが減るという事なので、
基本的にはボディやネックの鳴りは減ります。

そいういう物理的な事を理解してれば、
失う部分も推測できますが、
解らない人にはメリットだけ表記されても
デメリットの部分が見えにくい。

私もまだ何をどうやればギターの音がどう変わるのか
全く解ってなかった頃は(今でも解ってるとは正直言い難い)、
高価な良いパーツを付ければ
必然的に音が良くなると思ってました。

しかしパーツを変えてみても
いまいち何が変わったのか良くわからない、
それどころかむしろ悪くなってる気もするけど
これが良い音なのだと自分を諭す。

そういう経験って私じゃなくとも
あるんじゃないかなと思ったりします。


今でも手探りでやってはダメの繰り返しで
答えを探し続けてる状況なので
未だに解らない事も多いですが、
今後このブログに掲載する情報ついては、
その辺を明確に表現できたらと考えてます。

狙い通りの音が出たときは
テンション上がってデメリット部分を
書き忘れる事もあるかもしれませんが。

posted by しま | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記

SCUDのブリッジピンが太い

2023年01月18日

少し前にアコギのブリッジピンを変更し、
結構気に入って使ってはいたのですが、
ライブ用に普段と違う弦を使用した際に、
どうにも音が納得できなかったので、
他の素材も試してみようとローズウッドのブリッジピンを購入。
ブリッジ素材と同じ素材ならどうだろうという意向です。

最近気に入って使ってたバードランド社のものは、
ラインナップにローズウッド素材が無かったので、
今回はSCUD社のものを購入。

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困った事にこれがまた太い。

おかげで取付用の加工作業が終わりません。
年末から空き時間でちょくちょくヤスリがけして
自分のギター用に太さを調整してますが、
実際に取付けて使用できるようになるまで、
まだ少しかかりそうです。

それにしても、この太さが必要なアコギってあるのかな。
いくらなんでも太すぎな気がしないでもない。
余裕を持たせるのは良いのですが若干やりすぎな気もします。

SCUDのブリッジピンを買われる際はお覚悟を。

ピックガード裏に接着したスイッチのメインテナンス

2023年01月11日

ピックガード裏に貼りつけてたスイッチが陥没しました。
フロント/リアのミックスが出せるように増設したスイッチです。

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スイッチ付のポットでも良かったのですが、
旧ジェフベックモデルの容姿に憧れてあえてこうしました。

こんなスイッチを付けてる方がどれだけいるかわからないので、
記事内容に需要があるかどうか不安ではありますが、
今回は修理工程の紹介です。

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とりあえず分解します。

私も以前ブログ仲間のギターリストの方から教わったのですが
緩めた弦をカポで固定してブリッジを外すと、
弦を外さなくてもストラトのピックガードは取り外せます。

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ピックガードを裏返すと見事に接着がはずれてます。
このまま再接着しても良いのですが、
それだと強度的に不安なので少し手を加えます。

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先ずは古い接着剤のバリ取り。
工作用ニッパーではみ出たところを切りました。

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次に接着面のヤスリがけ。 面を荒く削ることで、
今回使う接着剤の食い付きを良くしようという目論見。
可能であれば以前の接着剤がなくなるまでヤスリがけした方が良いですが、
それはちょっと大変なので今回は見送りました。

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接着先のピックガードの方もヤスリがけ。
こっちは前の接着剤の固まりが残ってると、
接着面が浮き接着が弱くなる可能性があるので、
ゴリゴリと金ヤスリで面出ししました。

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濡れティッシュで削りカスを拭き取ります。
カスが残ってるとそこから剥がれますので結構大事です。

いよいよ接着。
用意した道具はこちら。

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どれも100均で入手できるものです。
グルーガンはセリアが取扱いをやめたみたいなので、
100均で欲しい方は今はダイソー1択です。(2023/01現在)

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接着剤はこれを使いました。
ヤスリがけはしてるものの、
多少凹凸を残して接着剤の食い付きを良くするため、
あえて番手の荒いヤスリでけずってるのでゼリー状の物を使用。

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接着剤はムニッとはみ出すぐらい付けた方が良いのですが、
スイッチ側(内側)にはみ出すとスイッチの可動部分が接着されるので、
外側だけ多めに盛ります。

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これだけだと数か月後なのか数年後には、
また接着剤が劣化してきて外れる可能性が高いのでグルーガンの出番です。

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見えない部分なので多少ラフではありますが、
もりっと周囲を固定しました。

これで、よほど荒くスイッチを扱わない限りは、
しばらく外れる事はないんじゃないかと思います。

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復活です。
安心してスイッチを押せます。

私のスイッチは以前ギターショップにお願いして加工してもらったものです。
本家の旧ジェフベックモデルのスイッチがどういった付き方をして
どの程度強度があるのかは不明ですが、
このタイプのスイッチは概ね裏面から
接着してあると思いますので参考になれば幸いです。


どうでも良い話ですが、
ストラトのフロント/リアのミックスの音って、
「レインボートーン」って呼称があるんですね。
昔からなのか最近言われ始めたのかは解りません。

以前Twitterにクリスタルクリーンって何?って話も呟きましたが、
そういうのかなり疎いです。