以前演出用にコーティング弦を使った際に
音が明瞭になりすぎて硬質な印象だったので、
ブリッジピンを水牛骨から木製に変更しました。
使用したのはSUCD社のローズウッドのもの。
径が太すぎたので削るのに苦労しましたが
ようやく取付けできました。

あえてエボニーではなくローズウッドを選んだ理由は、
ローズウッドの方が若干軽量である事と、
使ってるギターのブリッジ素材と同じ材なので
音響特性がブリッジと近いであろう事。
もしブリッジがエボニー製ならエボニーにしてます。
今回の変更前に着けておりました
水牛骨のピンの方が価格的には高価なので、
感覚的にはデチューンのようなイメージではありますが、
結果としては正解だったかなと思ってます。
■水牛骨(変更前)
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
■変更後(ローズウッド)
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
サンプルの録音はコンデンサ立てて録った方が
違いが出やすいのではないかとは思いましたが、
あくまでエレアコは生音よりも出音重視なので、
今回はピックアップの出力から撮ってます。
セッティングはDIを通して
オーディオI/Fの入力に入れただけです。
偶にシールドがボディに当たる音を
拾ってしまってますがご容赦を。
変更後は僅かではありますが、
倍音成分が増え暖かみのあるサウンド寄りに変化。
あと出すぎてた低域が軽減されて
音のバランスが良くなった印象です。
私のギターはブリッジ及びナット材を
TASQ製に変えてたので、
そこに骨角材のブリッジピンは、
少々やりすぎだったのかなと思いました。
しかしこれで倍音成分が増えた分、
反対に基音は埋もれる方向になってますので、
音の分離感や明瞭度は下がってます。
その為、アコースティックな編成での演奏ではなく、
エレキギターなどと一緒にバンド演奏で使用する場合は
音が埋もれて前に出てくれない可能性はある気がします。
ともあれ私は今は基本は一人で演ってるので、
今回の変更は良い方向に変ったと思ってます。
比較用に一旦デフォルトの
プラスチック製のブリッジピンにも変えてみたので
その音源も参考までに載せておきます。
■プラスチック製(デフォルト)
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
掲載音源は音量を合わせて均一にしてますが、
骨角系のブリッジピンをしばらく使ってると、
生音の音量差に驚く。それぐらい良く鳴ります。
一方、低域のシャープさと中域の太さに欠けますが、
落ち着いたアルペジオ系の楽曲等には
良く合いそうな気がしました。
安っぽい印象があってついつい変えたくなりますが、
プラスチックはプラスチックの良さがあります。
鳴りと言う観点であれば軽さは正義です。