[Jim Dunlop]Tortex素材のピック

2023年03月30日


普段ジムダンロップのプラスチック製のピックを愛用してますが、
偶には違うピックを使ってみたら新しい発見があるかもと
お試しで買ってみた同社のトーテックス製ピック。

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[メーカー説明]
>TortexRは耐久性が高く、
>柔軟性がありつつも形状を保つことのできる素材です。
>ブライトでクリスプなサウンドで、
>エレキギターの激しいリードプレイや、
>アコースティックのストロークプレイなど、
>様々なシチュエーションであなたのプレイに応えてくれます。


普段のピックとメーカーが同じなので、
成形金型は同じかと思いきや、
ティアドロップ型については
若干同社のプラスチック製よりも大きかったです。
0.5mm〜1mm程度の違いですが結構気になります。

音はプラスチック製よりも粒子を感じる印象で、
メーカーが謳うブライトでクリスプなサウンドってのは
なんとなく分かる気がします。
音源にしても差が聞こえない程度の小さな違いですが、
弾いてると違うのが分かるような感じです。

個人的には好きな音ではありましたが、
材質の硬度の違いなのか、
弦に当たった時に指に感じる反動が薄い気がして、
私はちょっと使用感が苦手でした。

ダグ・アルドリッチもこれを使ってるので、
ハマる方はハマるんだと思いますが、
とりあえず今回は見送り。

音は好きなんだけどな・・・惜しい。


結局、慣れ親しんだいつものピックを手にとってしまって、
中々新しいのを試せないでおりますが、
また何か試したらレビューします。

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ちなみにインクの定着弱いです。
10分も弾いてたら指にインクが移ります。

ライブ前の弦交換のタイミング

2023年03月20日


近々ライブを控えており弦を交換しましたので、
ライブ前の弦交換のタイミングについてです。

私自身は普段はわりと無頓着で、
サビがでて感触が悪くなったりしない限りは、
基本は切れた弦だけ交換してます。

img-230320.jpg

ライブ時は見た目の問題もあって流石に交換するのですが、
タイミングとしてはアコギやノントレモロのエレキギターであれば
10日〜1週間前、アーム付きの場合は2週間前には交換します。

理由は以下の理由。

新しい弦のギラついたサウンドが扱いにくい事と
伸びきってない弦はテンションの変動で切れやすいので、
ライブ等いつもよりピッキングに無意識に力が入ってしまう
状況下では高確率で切れるように思います。


随分長い事このタイミングの弦交換で運用してますが、
ライブで弦を切る事は殆どなくなりました。

スタジオリハが張替えたタイミングだったりすると
切れたりはしますが、その場合は切れた弦だけ交換してます。

ただ、逆に新しい弦の音が好きな方もいると思うので、
これが正しいわけではないと思いますし、
結局のところ色んなトラブルを経験して、
自分なりのタイミングを探すしかないのかなという気がします。

posted by しま | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記

RMEのスペクトラムアナライザ

2023年03月13日


今まで耳で聴いての主観で記事を書いてきましたが、
どうしても人の判断なのでアバウトになりますので、
スペクトラムアナライザを導入しました。

img230313.jpg

カーステレオのグライコ表示によく使われてる
音の周波数ごとのレベルが表示されるアレです。

スペクトラムアナライザは
フリーのソフトなども色々出ており、
紹介記事などを参考にしましたが、
検測結果に多少ブレがあるようで、
じっくり探せば良いのが見つかると思いますが、
正直どれが良いのか解り難い。

しかし幸いなことに私はオーディオI/Fを
RME社のFIREFACEを使ってますので、
同社製のオーディオ解析ソフト「DIGICheck」が使えます。

今まで気にも留めてなかったので、
10年以上RMEのオーディオI/Fを使っておきながら、
実はDIGICheckの存在を知らなかったのですが、
RME製なら間違いないので、
早速公式サイトからダウンロードしてインストール。

■DIGICheck(RME 日本販売代理店公式)
https://synthax.jp/download-digicheck.html

インストール/セッティング手順

https://audio.synthax.jp/guide/chapter3/digicheck_win/

インストールは 特にトラブルもなく無事に完了。
これで機材やパーツなどのレビュー記事作成の際に、
音を視覚的に判断しやすくなりました。

どうも自分の耳頼りの判断だけでは、
不安なところもありましたので、
目でしっかりと判断できるのは助かります。


L.R.Baggs Align Series SESSION

2023年03月06日

L.R.Baggsから発売されてる、
エレアコの音を生音っぽく補正するペダル
Align Series SESSIONのレビュー記事です。

img-230306.jpg

検証はしてないので断定はできませんが、
おそらく同社のSESSION DIの
DI部分を外したものだと思います。
違った場合は申し訳ありませんが
私もそうだと思って購入しました。
DIは現在使ってるものを使いたかったのもあったので。

ペダルの機能としてはSESSION DIと同様に
サチュレーション効果による倍音の強調と、
軽いコンプでの音の補正です。
近いところでTCのBodyRezも所持してますが、
今使ってるピックアップがL.R.BaggsのAnthemなので、
同社のピックアップとは相性が良いのではという推測と、
コンプの効果を知りたいという理由で
お試しも兼ねて導入してみた次第です。


操作系

ボリューム/ゲインのプリアンプの操作ノブが二つと、
エフェクトの操作ノブが二つ付いており、
公式の説明では以下のように書かれてます。

Analog Saturation:暖かさとハーモニクスを加えます
Compression / EQ:特定の周波数を整えスムースな音にします


上記説明ではエフェクト部分の
効果についてしか触れられておりませんので、
スペクトラムアナライザーで計測ました。

saturateは80hzを中心に400hz以下の周波数帯が持ち上がります。
comp eqは12khzを中心に8khz以上の周波数帯が持ち上がります。


サチュレーション効果やコンプと併用して
ボディ鳴り(低域)とエアー感(高域)の帯域を
EQで調整してるような挙動です。
なのでエフェクト欲しさにノブを回しすぎると
中域が埋もれて細い音になっていきますので、
うっすらかけるぐらいが良いのかなという気がします。

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saturate(低域側)の方は11時ぐらいで
バイパス音と同程度のレベルになりますので、
多少はカット側にも余裕はありますが、
comp eq(高域側)はゼロ設定でバイパス音と並びます。
その為こちらはブーストしかできません。

またgainとvolumeについては
一般的なプリアンプの操作と同様に
gainが入力レベル調整、volumeは出力調整です。
思いっきりストロークした際に
クリップランプが点灯する程度でgainを設定して、
エフェクトON/OFF時の音量が変らないように
volumeで調整する感じで私は使用してます。


サンプル音源

私が現在使用してるピックアップ(L.R.Baggs Anthem)は
ピエゾとマイクのデュアルピックアップで、
マイク側でエアー感などを拾いますので、
今回はペダルの効果を見るために
ピックアップのバランスは
アンダーサドルピエゾ全振りに設定してます。

また録音機材も余計な物は挟まずに
ギター→Session→DI→オーディオI/Fで録りました。

[エフェクトOFF]


[エフェクトON]


高域のシャリーンとした煌びやかな部分と、
低域の箱鳴りの部分が前にでて、
ピエゾ特有の神経質なサウンドが緩和します。

ピエゾの音が生音に化けるわけではありませんが、
良い感じで少し生音のイメージに近くなります。
特にストローク時における
ピエゾ特有の窮屈さが薄れてくれるのは
演奏時に非常に助かります。

私が普段ストロークメインの弾き方なので
今回の検証ではストロークだけしか録ってませんが、
単音弾きの場合は中域が目立たなくなる分
音は少し細くなる印象でした。


まとめ

基本的には中域が突出したエレアコのサウンドを、
マイク撮りしたアコースティックギターのように
ドンシャリ傾向のサウンドに調整するペダルです。

今回の検証はピエゾの音でしましたが、
コンデンサマイク付きの
デュアルピックアップシステムの場合は、
ピックアップのマイクで拾った音が
既にドンシャリ傾向にある事が多いと思うので、
その辺は若干注意が必要な気はします。

使い方を失敗すると
極端なドンシャリサウンドになりますので、
その場合は摘まみゼロの設定から
気持ち上げていく感じで音作りすると
良い結果になると思います。
コンプ/サチュレーション効果については、
ゼロ設定でも軽く残ってくれます。

実際に使ってみて
私は今まで使用してたTCのBodyRezと入替で
ペダルボードに組み込むことにしましたが、
どちらが良いというわけではなく、
場合によってはBodyRezの方が
相性が良い事もあるのかなと思ってます。
2機種の違いについては別記事にて紹介いたします。


【関連記事】
・BodyRez VS Session
・TC Electronic BodyRezレビュー