LINE6 Mobile inを導入したので、
iPhone/iPad/iPod touch(4G・5G)対応のiOS版のPODである、
LINE6
Mobile PODを使ってみました。
今回はファーストインプレッション的な内容です。
■iTunes appstore
https://itunes.apple.com/jp/app/mobile-pod/id475002772?mt=8
Mobile PODの概要は藤本健氏のブログを読んだ方が早いと思うので割愛して、
ここでは音のレビューと同種のアプリとの比較をメインに紹介いたします。
■藤本健の“DTMステーション”(Mobile POD・Mobile in関連記事)
・iPadやiPhoneがLINE6
PODになっちゃうぞ!ポイントは24bit/48kHz対応
・POD 2.0を再現するLINE6 Mobile In & Mobile POD
・Mobile PODのアップデートでさらに使える機材に進化したぞ!
・オリジナルPODよりも高性能だったMobile In/Mobile POD
【サウンドについて】
基本的に、POD 2.0のシミュレーターエンジンの移植との事で、
POD 2.0に近い音なのかなと思ってたのですが、
使ってみると、全く違う。
好き/嫌いはあると思いますが、
Mobile PODの方がPOD2.0よりもレンジ感が広く、
良い意味で無機質さがなくなり、生々しい音に進化してます。
変な表現ですが、Amplitube的な音質です。
それと以前のPOD系は、コンプレッション感が弱く、
単音弾きの時に音が細くなる印象があったのですが、
それが全くと言って良いほどなくなってます。
確実に進化してるイメージです。
まだ全部のアンプモデルを試したわけではありませんが、
今のところBRIT HI GAIN(多分JCM2000のモデリング)が私のお気に入りです。
POD2.0で大好きだったMODERN HIGAIN#2(ソルダーノモデリング)は、
ちょっとモッサリしすぎてて使いにくかったです。
BRIT HI GAINで作ってみたサウンドサンプル。
↓
再生できない場合、ダウンロードは🎵
こちら
アプリ自体に録音機能は付いてないので、
iPod touchのヘッドホンアウトから、
PCのオーディオインターフェイスに入力して
Sound engineで録音しました。
それ以外は後処理などもしてないMobile POD直の音です。
【操作性】
IKのiOSデバイス用アンプシミュレータ
『Amplitube for iPhone』が、
縦型レイアウトでスクロールありきの画面に対して、
こちらのMobile PODは横型の画面。
iPhone/iPod touchにおいては画面が小さいので、
操作しようと思った隣の摘みをいじってしまったりします。

(※Mobile POD 操作画面)
Amplitubeの方は摘みが大きいのに加えて、
スライダーでも調整できるので使いやすいです。

(Amplitube 操作画面)
この辺は、iPadだと画面が大きいので問題ないと思うのですが、
残念ながら、操作性においてはもう少し改善が必要な気がします。
しかしこれも一長一短あって、
Mobile PODは、全てをひと画面でまとめてるので、
何のエフェクターを使ってるか解りやすいというメリットもあるので、
とりあえず今後のバージョンアップ時に、
スライダーだけでも付けてくれると嬉しい。
それ以外については、直感的に操作できますし、
マニュアルレスでも十分に使える作りになってますので、
ハードウェア版のPODよりも使いやすいと感じました。
【ペダルモデリング類】
エフェクトペダルのモデリングが16種入ってますが、
ハードウェアペダルでエフェクトのON/OFFができるわけではないので、
ON/OFFを切り換えるようなものはチョット扱い難いです。
モジュレーション系などを常用する人は良いのでしょうが、
私は揺れ物は飛び道具的な使用法がほとんどなので、
その辺はあまり必要ないと思ってしまうのですが、
なぜか、そこばかりが充実してるように思います。
そういった意味では、TS-9/808やらOD-1のモデリングなど、
多くの方が常時使うようなエフェクトをメインに入れてくれれば良いものを、
残念ながらブースター系は一切入ってません。おしい。
【プリセット】
PC版のGuitar Rigのように、
それっぽい名前でかなりのプリセットが入ってますので、
結構、遊べると思います。
ただ、前記したようにエフェクトペダルのモデリングが少ないので、
再現性の部分では、疑問に思うことも結構あります。
【最後に】
アプリ内で録音が出来ると嬉しいとか、
オケを選ぶ時の画面が、いちいちルートフォルダに戻されるとか、
若干、プチノイズらしきものが偶に出るとか、
入力ゲインの調整が出来ないとか、
細かい事を言えば不満点もあり。
あと、実機のPOD2.0とデータのやり取りが出来るようですが、
出音が違うのに、この機能は必要なのかな・・・。
そんな感じで、まだまだ進化する余地が残されてるように思います。
基本は無償で配布してるアプリなので、
あまり多機能にしすぎると製品との差別化が難しいという事もあるでしょうが、
Mobile in以外ではギター入力を受け付けないという制限を付けてる以上、
この辺は頑張っていってもらいたいなと思います。
今回はかなりシビアめにレビュー致しましたが、
なんだかんだで、結構気に入ってます。
iPhone/iPadやiPod touch 5Gを持ってるギターリストには、
Mobile inと合わせて、間違いなくオススメはできるように思います。
POD X3等はまだ試す機会に恵まれず、
いまだ扱った事はないので2.0基準で話をすると、
操作性/音質共に、私は実機のPODよりこっちの方が好きです。
時間が出来て、もう少しいじり倒したら、
実践的な記事も書いてみようかと思ってます。