先日ネットのニュースで知りましたが、
一旦無料化されておりました
Cakewalk by Bandlab(旧Cakewalk SONAR)が
今後は有料化されるとの事。
(※2023年6月時点の情報)
私も以前からSONARを使ってはいますが、
個人的に最新の機能が使えるよりも、
キビキビ動いてくれる方を重要視したい事もあり、
使ってるPCが古いので
無料化以降の最新版は入れてませんでした。
それで、有料化されるのであれば
無料のうちにアプリだけでも
ダウンロードしておこうと思ったら、
残念ながらダウンロードできるのは
インストーラーのみでした。
有料化されても今のバージョンは使えるとの事ですが、
配布してるのがインストーラーだけという事は
サーバーから消されたらインストール不可なので、
有料化後に無料版がインストールできるか否かは不明。
使いたい方は早めにインストールした方が良さそう。
今まであれが無料だったのがおかしな話なので、
有料化自体は仕方ないとは思いますが、
サブスク化されない事を願うばかり。
余談ですが、有料化後は「SONAR」という名称が復活する模様。
これは長年SONARを使ってた者としては少し嬉しい。
しかし、どうしたものかね。
■Cakewalk by BandLab(公式サイト) 日本語
https://www.bandlab.com/products/cakewalk?lang=ja
Cakewalk by Bandlab(旧Cakewalk SONAR)の有料化2023年06月09日 |
DAW環境の周波数特性の計測2023年04月11日 |

キャリブレーションになるんでしょうか。
計測だけで調整を含むわけではないので、
厳密にはキャリブレーションでは無い気もしますが、
前記時でも予告してましたが、
ルーパー使用してピンクノイズを再生し、
手持ちの機器の周波数特性を検証してみました。
【方法】

まずPCでピンクノイズを再生し、
再生音をスペクトラムアナライザーで計測つつ
オーディオI/F出力からルーパーで録音。

そして接続を変更し、
ルーパーのアウトからオーディオI/Fの入力にいれ
スペクトラムアナライザーで計測。
【結果】
レベルはルーパー側のボリュームで上げてますが、
周波数特性は双方とも横一列に近い形に収まりました。
■PC再生音の計測値

■ルーパー再生/PC入力の計測値

微弱ながらハイとローが落ちてる傾向はありますが、
この程度の誤差ならば十分だと個人的には思いたい。
流石にこの微弱なハイ/ロー落ちの原因までは
ルーパーをノイズジェネレーターとして利用した
簡易測定なのでわかりません。
オーディオI/Fの入力や出力の問題なのか、
それともシールドやルーパーの特性なのか。
ともあれ今回この方法が
ある程度使える事が確認が出来ましたので、
今後はルーパーとオーディオI/Fの間に
エフェクターなどを挟めば、
それらの周波数特性も計測できます。
DIの癖やら音痩せが問題視されてるペダルなど、
周波数特性が気になる機材がいくつかあるので、
しばらく計測ネタの記事が増えるかもしれません。
RME DIGICheckでホワイト/ピンクノイズの計測2023年04月04日 |
RMEのオーディオ解析アプリである
DIGICheckでホワイトノイズとピンクノイズを計測しました。
■ホワイトノイズ
各周波数の音を同じ強さでミックスして再生した音
■ピンクノイズ
高周波になるにつれて強さを下げて再生した音
ホワイトノイズは全ての周波数帯のレベルが均一の音。
ピンクノイズは、音は波なので周波数が倍になると、
押し寄せる波(信号)の量が倍になるので
その分のレベルを周波数ごとに調整したのがピンクノイズ。
という説明で合ってますでしょうか?
私も説明できるほど詳しくないですし、
そういう趣旨のブログではないので専門的な話は控えます。
【計測結果】

ホワイトノイズ

ピンクノイズ
ノイズの音源データは
ネットでダウンロードさせて頂いたものですが、
きちんとホワイトノイズが右肩上がり。
ピンクノイズはフラット(平坦)な感じで、
理論値に近い結果になってくれました。
スペクトラムアナライザ―によっては、
ホワイトノイズでフラットになるように
設定で調整できたりするみたいですが、
DIGICheckのスペアナ機能では
そういう設定項目は見当たりませんでした。
(※私が探せてないだけかもです。)
とりあえずピンクノイズで
フラットな表示になってくれれば問題ないです。
計測結果が問題ないと分かったところで、
今後についてはルーパーにピンクノイズを録音して
エフェクターペダルなどの音響特性を
スペクトラムアナライザで計測して
視覚化できないかなと考えてます。

一度やってみない事には断言できないので、
まだお約束はできませんが、
上手くいけば色んなものを計測出来ます。
RMEのスペクトラムアナライザ2023年03月13日 |
今まで耳で聴いての主観で記事を書いてきましたが、
どうしても人の判断なのでアバウトになりますので、
スペクトラムアナライザを導入しました。

カーステレオのグライコ表示によく使われてる
音の周波数ごとのレベルが表示されるアレです。
スペクトラムアナライザは
フリーのソフトなども色々出ており、
紹介記事などを参考にしましたが、
検測結果に多少ブレがあるようで、
じっくり探せば良いのが見つかると思いますが、
正直どれが良いのか解り難い。
しかし幸いなことに私はオーディオI/Fを
RME社のFIREFACEを使ってますので、
同社製のオーディオ解析ソフト「DIGICheck」が使えます。
今まで気にも留めてなかったので、
10年以上RMEのオーディオI/Fを使っておきながら、
実はDIGICheckの存在を知らなかったのですが、
RME製なら間違いないので、
早速公式サイトからダウンロードしてインストール。
■DIGICheck(RME 日本販売代理店公式)
https://synthax.jp/download-digicheck.html
インストール/セッティング手順
https://audio.synthax.jp/guide/chapter3/digicheck_win/
インストールは 特にトラブルもなく無事に完了。
これで機材やパーツなどのレビュー記事作成の際に、
音を視覚的に判断しやすくなりました。
どうも自分の耳頼りの判断だけでは、
不安なところもありましたので、
目でしっかりと判断できるのは助かります。
64ビット倍精度エンジン(SONAR)2013年09月02日 |
新しく組んだPCのマシンパワーを試すつもりで、
あれこれ使ってみてたら一部のシンセで妙にプチノイズがでる。
メモリの使用量を見ても、
CPUの使用率を見ても、
どう考えてもPCの方には余裕がある。
あれこれ悩んだ結果、
SONARについてるこれのチェックボックスを外すと、
ほぼ解決。
↓

『ほぼ』というのは、
一部の音色ではやはりプチノイズが少しでる。
オーディオのビット数やら周波数との相性だろうか。
ともあれ、基本的にこの64ビット倍精度エンジンは、
64bitマシンを使ってる場合は外してた方が良いみたいです。
(ソースは某大手掲示板のSONARスレッド。)
これが間違ってるという情報も一部であるようなので、
正しいセッティングとは断定できませんが、
とりあえず現状のトラブル回避策としては使えたという話。
長いことSONARを64bitマシンで使ってましたが、
特にこういうトラブルはなかったので、
今まで知らないまま過ごしてました。
ご存知の方も多いかと思いますが、
メモ代わりに投下しておきます。
【※追記】
■SONARスレッド 最新テンプレートより(2013/09現在)
>Q)64bit倍精度エンジンとは何?
>A)DAW内部の演算を倍精度浮動小数点数演算(64bit)で行う機能。
>きめ細かいミキシングが可能となる。OSのbit数とは無関係。
どうもトラブルの解決法を調べてた際に、
古い情報にあたっていたようで、
どうやら単純に処理が軽くなって、
プチノイズがなくなっただけのようです。
今回の記事の内容については、
とりあえず問題は解決するけれども、
音質的には若干マイナス要素ありといった感じ。
レイテンシーはせっかくツメたので下げたくないし、
この辺が今使ってるPCの限界なのだろうか。
実際のところ、ソフトウェアシンセは、
ほとんど使うことがないんで、
気にしなければこれで全然問題ないのだが。
最近知ったDAWのあれこれ2013年08月18日 |
DAWの設定を一からやり直す必要が出てきて、
今までやってきたことを思い出したり、
改めて調べなおしたりしながらセッティングを煮詰めました。
そのときに、2点ほど知らなかったこともあったので、
今回はそのメモ的な記事。
私が知らなかっただけで、
少し今更の話ではありますが。
【1.Hyper-Threadingについて】
Pentium 4からのインテルの技術。
これはCPUの処理に余裕があるときに、
もう一個命令を受け付けるようにして、
擬似的にCPUが二つあるようにしちゃおうという技術で、
通常は効率が上がり処理速度が速くなる。
ただDAWの場合は使用するDAWアプリによって違うそうだが、
これがマイナスに働くことがあるということ。
今までPentium 4の時代はAMDのCPUを使ってて、
その後はCore 2シリーズを使ってたので、
両者ともHyper-Threading未対応。
それもあって今までは全く気にしてなかったのですが、
今回、Core i7になったので気にする必要が出てきました。
現状で私が使ってるDAWはSONARだけなので、
(ACIDも使ってましたが、最近起動すらしてません。) 他のDAWについては検証ができるわけではありませんが、
Cubase・ProToolsはOFFの方が良いとの事。
逆にSonarはHyper-Threading ONがメーカー推奨。
MACのLogicもONの方がキビキビ動くみたいです。
現状の私のSONARのCPUメーターです。
↓

Core i7なので仮想8コアなのですが、
Hyper-Threadingが上手く効いてない模様で、
稼動してるのは実コアの4つだけ。
この辺の技術的詳細はわかりませんが、
BIOSでHyper-ThreadingをOFFにしなくても、
必要なければアプリ上では使わないから、
ON設定が推奨って事なのだろうと解釈してます。
(※あくまでも結果から見た推測です。)
【2.メモリについて】
多くの他のアプリケーションと違い、
DAWはCPUをアップグレードするよりも、
メモリを増設したほうが良いといわれますが、
これも闇雲にメモリを増設すれば良いというわけでもない。
32bit版のアプリの場合は、
システム自体が大容量メモリに対応できないので、
メモリ4Gの制限があるのは有名な話ですが、
64bit版のアプリにおいても、
32bit版のプラグインを使用する際に
その制限が関係してくるようです。
詳しくは藤本健さんの記事を参考にして下さい。
■64bit OSへの対応を強化したCakewalk「SONAR 8.5」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/20091214_334649.html
結局のところ、64bitマシンになって、
メモリを大量に搭載できるといっても、
その恩恵はそれなりに新しいDAWアプリケーションを使っているか、
もしくは全てのプラグインが64bitに対応してないと、
制限以上に搭載してるメモリは無駄になるとまではいわないが、
フルにその性能を発揮することができなくなるということ。
じゃぁ、プラグインを全て64bitに買い換えたら良いかというと、
意外と64bitネイティブのプラグインは未だに少ない。
Amplitube 3あたりですら発表時期的に64bitでも良さそうなのだが、
これまた32bitだったりします。
現在、うちのPCにはメモリを16G積んでますが、
SONARのバージョンが古いのに加え、
VSTプラグインは32bitメインなので、
実際には半分ぐらいしか使えてなさそうです。
以前のPCだと8Gだったので、
さほど気にする必要がなかったのですが、
さすがに今のままでは勿体無い気がしてます。
とりあえず、SONAR X1のトライアル版を入れてみましたが、
CPUへの負荷が減ってかなり良い感じのようですが、
あまりにもインターフェイスが変わってることのへの戸惑いと、
Lexiconのリバーブが付いてない・・・
もともとSONARはインターフェイスの優秀さと、
Lexiconリバーブ欲しさに使い始めたのですが、
その両方がなくなってしまうと、ちょっと考えるものがある。
さてと、どうしたものか。
追々、調整していきます。
新しく組み上げたPC2013年08月12日 |
DAW用に設定のツメもほぼ終了。
【今回組み上げたPCのスペック】
・OS:Windows 7
・CPU:Core i7 4770
・メモリ:16G
・HDD:SATA600 4T(システム用2T+データ用2T)
オーディオは引き続きFireface UCを使います。
グラフィックは今回CPUがHaswellなので、
とりあえずCPU内臓のグラフィック機能を使ってますが、
3Dゲームとかをやるわけではないので、
この辺は後回しで良いと判断。
ドライブや電源など流用したパーツもあるので、
予算的には10万前後ぐらいで納まりましたが、
今まで使ってたPCと比較すると、
スペックに表記される数値上では
2倍以上の性能になりました。
(OCしてないので、CPUクロックは少し下がってますが。)
現状、DAWではレイテンシを1msまで下げても安定してます。
もう少し様子をみてこのままいけそうなら
1ms設定で使っていこうかと思います。
POD以下のレイテンシでPC上でアンシミュを使えるってのは、
中々良い感じです。
アプリケーションの細かい設定のツメなど、
まだやり残してることはありますが、
その辺は使いながらやっていくとして、
ぼちぼち、復活します。
AKG K240Sを導入2013年02月18日 |
海外のレコーディングスタジオにおいて、
標準的に使われてるAKGのK240シリーズです。

私が買ったのはK240Sで、
K240 monitorの後継機でありK240MK2の前機種。
新春特価で叩き売りされてたのでついつい購入。
半分、衝動買いでした。
これでT50RP、MDR-CD900STに続き3本目のモニターヘッドホンです。
リスニング用ヘッドホンも入れると4本目。
最近、ようやくエージングも進み、
音が落ち着いてきたのでレビューします。
【サウンドの方向性】
低音量だとすこしドンシャリ気味で聞き心地が良く、
しっとりと聞かせる音。ウェットなニュアンス。
大音量だとスタジオモニターらくエッジが立った感じで、
ザクザクと音が耳に突き刺さるが、900STほど極端ではありません。
音量の変化に対してミッドの上下が著しく、
低音量で軽くドンシャリ気味だったのが、
大音量にするとフラットな印象の音に変化していきます。
音量でここまでキャラクターが変わるヘッドホンも初めてです。
リスニングの時は音量を下げて、
編集の時は音量を上げるといった使い方をすれば、
結構、万能に使えるんじゃないかと思いました。
【音場】
近すぎず、遠すぎず。
レコーディングの時は900STのような、
耳元で鳴ってるような感じが助かりますが、
そこまで音場は狭くはないです。
手持ちのヘッドホンで比較するならば、
T50RPより狭く900STより広いといった印象でした。
現状で私は、録りの際は900ST、
編集の際はT50RPと使い分けてますが、
その中間的な感じなので、
レコーディングから編集まで、
1本でこなせるんじゃないかという印象です。
逆を言えば、どっちつかずという事にもなりますが。
【装着感】
軽いですし、圧迫感もありません。
フリーアジャストで、付け心地は抜群です。
私が持ってるヘッドホンの中じゃ一番良いかも。
長時間付けてても疲れないです。
【遮音性】
ないです。
セミオープンのはずですが、
正直なところ、小型のスピーカーを耳に装着してる感じです。
ボーカルのレコーディングには使えない。
海外のレコーディング現場において、
K240ではなくK141が使われてるのは、
この辺が一番の理由なんじゃないかと思ったりするのですが、
K141の音漏れってどうなんでしょうね。
あっちも同じセミオープンのはずですが。
【まとめ】
だいぶ気に入ってます。
シンディ・ローパーとか、伸びのある女性ボーカル系は、
聞いてて気持ちが良いです。
ただ、他のヘッドホンも所有してるわけで、
どういう位置づけで使おうか検討中。
今のところ、マスタリングで使うのが良いのかなと考えてます。
レコーディング(900ST)→ミックス(T50RP)→マスタリング(K240S)
といった感じが、今のところ最有力候補。

あと、AKGが製造工場をオーストリアから中国に変更しており、
ヘッドホン側面に誇り高げに入ってたオーストラリアの文字が消えてます。
私が買ったのも中国製です。
オーストリア製と中国製では若干音の違いがあるという話もあるのですが、
音の違いって比較しなきゃわからないので私はあまり気にしてないです。
どうしてもオーストリア製にこだわりたい人は中古で探すしかありませんが、
レコーディングスタジオで使われてるものも、
今後、壊れて買い換えていけば中国製になるわけで、
これからはそっちがスタンダードになってくるのではと思ってます。
エージングについては、結構長時間しないとだめみたいで、
買ったばかりの状態ですと、低域がパッチンパッチン鳴ります。
![]() 【送料無料】AKG ヘッドフォン スタジオモニター K240S 並行輸入品 |
AKGのモニターヘッドホンって、
基本的に高かった印象なんですが、
ここ数年でだいぶ安くなった気がします。
円高を含め、色々と理由はあるのでしょうけど。
TC-HELICON VoiceTone T1レポ2013年02月02日 |
昨年末の記事に入手した事を書いてました、
TC Electronicのボーカルエフェクターブランド、
TC-HELICONのコンプ/ディエッサーペダル『VoiceTone T1』のレビューです。
■VoiceTone T1(オフィシャルサイト)
http://www.tcgroup-japan.com/TCH/products/VoiceToneSingles/T1.html
現状、ボーカルレコーディングの際は、
YAMAHAのラックコンプを引っ張り出して、
リミッターとして使ってますが、
VoiceTone T1で代用できないかと、
ヤフオクで中古が出てたので試しに買ってみました。
これで上手く行けば、ボーカル録りの度に、
態々大きな機材を出す必要もなくなるかなと。
実際使ってみると、若干その考えは甘かったようで、
完全にコンプレッサーとしてしか使えず、
リミッター的な使い方はできません。
コンプ/リミッターではなく、
あくまでもコンプ/ディエッサーとして発売されてるので、
当たり前といえば当たり前か。
波形でみるとこんな感じです。
かけ録りですので、同じソースにエフェクトをかけてるわけではなく、
それぞれ別のソースではありますが、参考ぐらいにはなるかと思います。
かかりすぎる事もなく、良い具合にコンプがかかり音が太くなってます。
操作性については、
3つのツマミとボタン1つというシンプルさなので、
かなり扱いやすいです。
(ゲインのツマミみはサイドについてます。)
【ゲイン】
マイクプリの入力レベル調整。
【シェイプ】
声の明るさのコントロール。
TONEコントロールみたいな効きをしてくれます。
【コンプ/ディエッサー】
コンプ/ディエッサーのエフェクト量の調整。
表記を見ると、右に回すとディエッサー、
左に回すとコンプに見えますが、
単純にエフェクト量調整の摘みです。
【ウォーム】
押せばウォームな声になります。
ミッドブースターといったところです。
調整ツマミ以外の細かいセッティングは、
入力された声を追従して自動でセッティングしてくれます。
追従型となると、歌い始めと歌い終わりのセッティング違いで、
不自然になるんじゃないかと不安でしたが、
実際に使っていても、不自然さは感じられませんでした。
USBでPCに接続してアップデートも出来ますし、
追従型という事を考えても、
やはり内部処理はデジタルだと思うのですが、
デジタルエフェクトで良く問題となるレイテンシについては、
特に気になるような感じはありません。
(実際には多少のレイテンシはあると思います。)
私が期待してた事は出来なかったものの、
細かいセッティングをしなくてもヴォーカルにコンプが使えるのは嬉しい。
最後に、音源です。
■VoiceTone T1テスト音源
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
前半(〜00:15.0)がVoiceTone T1/OFFで、後半(0:15.0〜)がON。
ヴォーカルトラックは音の違いが確認しやすいよう少し大きめに編集しました。
(エフェクトはDAWのトラックにリバーブとディレイは突っ込んでますが、
他はVoiceTone T1以外は使用せず録りっぱなしの状態です。)
ナチュラルな印象を残しつつ太い音になり、
オケに負けない前に出てくる声になります。
ガラリと音が変わるエフェクターではありませんが、
このナチュラルな印象を残しつつというのが、
隠し味的でなかなか美味しい。
それにしても、今まで随分と歌モノもアップしてきましたが、
まったくもって自信が持てないので、
未だに声をアップするのは少し恥かしかったりしてます。
![]() 【代引手数料・送料無料!】TC-Helicon / VoiceTone T1 トーン補正/ダイナミック・エフェクト |
audio-technica AT-PHA102012年07月23日 |
以前、MDR-CD900STのレビューを書いた際に、
エンジニアのNAKさんから900STは素で使うよりも、
キューボックスかヘッドホンアンプを通した方が良いと
アドバイスをいただいたので、色々と情報を漁ってました。
ただ、以前もヘッドホンアンプを買おうか迷ってた時期があったので、
先に解ってた事ではありますが、ヘッドホンアンプはやはり高い。
3万以下で安物、
3万〜10万で普通。
10万以上で高級。
そんな世界。
あった方が良いですよと言われても、
『はい!買います!』と速攻で言える金額ではありません。
そこに救世主。
↓
audio-technica AT-PHA10
iPodなどのポーダブルオーディオ用の、
ポーダブルアンプ。
ネットを徘徊してて信頼できそうな感じの情報を見つけたので、
価格的にも失敗しても構わないぐらいの価格ですし、
試しに買ってみるかとネットショップで購入。
![]() 【送料無料】オーディオテクニカポータブルヘッドホンアンプ (ブラック)AT-PHA10 BK [ATPHA10BK] |
これ、少し前に届いてて、
今日日までテスト&エージングを行ってきましたので、
とりあえず現時点でのレポです。
まず接続する際の入力レベルですが、
私が使ってるオーディオI/F『RME FIREFACE』は、
ヘッドホンアウトをオーディオレベル/ラインレベルの出力に変えれるので、
それぞれ試してみました。
もともと、ポーダブルオーディオ用のヘッドホンアンプですし、
基本的にはヘッドホンアウトに接続する事が前提の設計ですので、
オーディオI/Fのヘッドホンアウトにそのまま差し込んでも
気になるほどは歪みは感じませんでした。
ただ、ポーダブルオーディオとオーディオI/Fのヘッドホンアウトでは、
出力レベルが当然違いますので、爆音にすれば流石に歪みます。
とりあえずは出力の音量さえ気をつければ、
ヘッドホンアウトからの使用で全然問題なさそうです。
ともあれ、アンプ2段ってのは気分的にすっきりしないので、
オーディオI/の出力オーディオレベル(-10db)に落としてみました。
結果としては、オーディオレベルの入力だと、
900STをドライブさせれる音量までどうも上がってくれない。
いきなり聞くと耳が痛くなる音量だが、
レコーディング中に音量が欲しくなって
少しずつ音量上げていくと音量が不足するレベル。
結局、現状ではラインレベル(+4db)で使用してます。
次に肝心の音色の方ですが、
900STをダイレクトでオーディオI/Fにつないだ時に気になってた、
ボーカルのサ行が耳に付く部分は若干残るものの随分と緩和されました。
エージングが進むともう少し緩和されそうな気がします。
他の外付けのヘッドホンアンプは、
使ったことがないので比較云々はできませんが、
900STの無機質すぎる感じが良い感じの無機質さ加減になりますので、
AT-PHA10と900STの相性はかなり良好な印象です。
解像度が減った感じもありませんし、
むしろ上から下までもっと良く聞こえるようになった感じです。
また、音に耳障りではないパンチが加わって、
抜け加減が気持ちが良いです。
ただ、あまり900STが万能になってもらうと、
こんどはせっかく持ってるT50RPの出番がなくなるので、
個人的には正直これぐらいでちょうど良い気がしてます。
既にこれで結構万能になってきてる気もしないでもないですが。
ちなみにT50RPもAT-PHA10に繋いでみましたが、
T50RPをドライブさせる音量まで上げると、
何故かAT-PHA10側で歪が生じちゃいました。
T50RP以外にはモニター用のヘッドホンを持ってないので、
他との組み合わせは解りませんが、
とりあえず900STを使ってる人で音に不満がある方には
オススメできるんじゃないかと思います。
あと、高級機じゃないので、若干作りは雑です。
私のはちょっと右よりに音がでますので、
ミキサー側で少し左に調整して使ってます。