エレアコ用に使ってたシールドの、
プラグ固定材として使ってた熱収縮チューブが、
少し前からめくれてしまって気になってましたので、
ライブ前という事もありシールドのメインテナンスをしました。
シールドはMOGAMI 3368とGeorgeL'sの225の組合わせです。
この根元部分を熱収縮チューブで固定してましたが、
運搬時に引っかかったのかチューブがズレてしまって
プラグの根元から外れてます。
チューブがめくれた部分だけやり直しても良かったのですが、
固定力が弱まって最近は偶に接点不良を起こしてましたし、
同じトラブルの再発も嫌なのでプラグを別のものに変えます。
変更プラグは以前パッチケーブルで使用した際に、
3368に無加工で取付けできて使いやすかったので、
Free The ToneのSL-Fにしました。
L字とストレートの両方を購入。
またSL-Fはカバー部分の長さがショートとスタンダードの2種類あります。
以前はパッチケーブル用途だったのでショートを使いましたが、
今回はギター本体から出すシールドなのでスタンダードを使います。
先ずは問題の熱収縮チューブを剥がします。
多少シールドを傷つけても根元部分はカットするので
あまり気にせず大胆にいきます。
あとはケーブルのGeorgeL's 225に合わせて加工してた部分をカットし、
新しく購入したFree The Tone SL-Fに刺し込んで
付属のレンチでネジを締め込むだけ。
SL-Fは中心線及びシールド線に接点が刺さるのを
視認しながら刺し込める構造がとても親切です。
ソルダーレスなので半田付けの必要もありませんし、
はじめてシールドを作る方もこれなら余裕で作れると思います。
プラグをGeorgeL's 225から
Free The Tone SL-Fに変えて音は変ったかというと、
プラグの素材の違いはあるもののどちらもソルダーレスですし、
私は聴いて解るほどの違いは感じませんでした。
「違う」という方も居らっしゃると思うので断言はできませんが。
ついでにラインケーブルも調子悪かったのでメインテナンス。
おかげで結局ハンダを使う事に。
カバーを外すとシールド線が若干けば立ってましたので、
整えて軽くハンダを流して固定しました。
これで安心してライブに挑めます。
シールド(MOGAMI 3368)の使用プラグ交換2023年02月08日 |
MOGAMI 3368 / BELDEN 8412 比較[エレアコ]2022年10月21日 |
エレアコで使われてる方も多い、
MOGAMI 3368とBELDEN 8412を音源にて比較します。
今までシールド選びは、
薦められたものやら評判が良いのを使ってみて、
何となく気に入ったら使うといった感じで使っており、
主観だけで客観的に判断したことが無かったので、
これでケーブル特性の細かい部分が見えれば嬉しい。

今回はMOGAMI 3368とBELDEN 8412に加え、
比較の基準としてギター用の標準ケーブルである
CANALEのGS6も加えます。
それぞれのケーブルに付けたプラグを
同一のものに合わせてるわけではないので
厳密なテストにはなりませんが、
方向性だけでも見えたらと思いテストを決行。
録音環境はシンプルにギター→DI→オーディオI/F。
エフェクト処理などは一切行わず素の音で比較します。
音源は96Khz/24bitで録ってCDクオリティに下げてます。
■CANALE GS6
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
これを基準の音とします。
■BELDEN 8412
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
GS6と比較すると若干解像度が上った気がしますが、
偶に販売サイト等で見かける「ファットな音」というのは、
正直良くわかりませんでした。
■MOGAMI 3368
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
更に解像度が上がった気がしました。
細かいタッチまで拾ってくれそうな信頼感があります。
逆に誤魔化しは効きにくそうです。
各ケーブルの波形はこうなりました。

波形データでは音圧ぐらいしかわかりませんので、
どれも似た形になってます。
(※演奏ムラはご容赦を。)
周波数グラフでみると違うとは思いますが、
時間的都合もあってそこまでの検証はやってません。
ともあれ、どれも悪いケーブルではありませんので、
ちゃんとギターの美味しい部分は捉えてる気がします。
その上で聴覚上は3368が一番解像度が高いように思いましたが、
その解像度の高さが必ずしも良い結果になるかというと、
そうでもないような気もします。
例えば弾き語りであれば、
基本的にはギターと歌だけなので、
より多くの音があった方が嬉しいですが、
バンドの中で弾く場合においては、
他の楽器と帯域がぶつかりそうな気もするので、
逆にGS6がハマる事もありそうに思います。
これが正解かどうかはわかりませんが、
個人的には弾き語りなら3368、バンド編成だとGS6、
使い分けせずに一本で完結させたいなら8412。
といった感じで使いたいという感想でした。
Free The Toneのソルダーレスプラグ[SL-F]2022年10月11日 |
Free The Toneのソルダーレスプラグ「SL-F」を導入しました。
エレアコ用のシールドに今はモガミの3368を使っており、
使用プラグは(※)オヤイデ電気さんの裏技を用いて
George L'sを使ってましたが、
一部L字にしたいところが出てきた際に3368にも使えそうな
L字ソルダーレスプラグを探してSL-Fに辿り着きました。
■モガミ「3368」の裏技?! GeorgeL'sプラグの意外な使い方!
http://oyaideshop.blogspot.com/2014/06/3368georgels.html
(※オヤイデ電気さんの裏技)

このFree The ToneのSL-Fですが、
専用線ではなく一般的なシールド線も
サイズさえ合えばソルダーレス化でき中々便利です。
(専用線もラインナップされてるようです)
使い方は他のソルダーレスプラグと同様、
ケーブルを刺し込んで六角レンチで締め込むだけです。

構造的にもケーブルの刺しやすさ、
作業の視認性などユーザーが使いやすいように考えられており、
「シールドなんて作ったことない」という方でも、
これなら簡単に出来るように思います。
写真のモガミ3368はケーブル径が結構ありますので外してますが、
パッケージにスペーサーが同梱されており、
ひと回り細いケーブルでも使用出来ます。
半田付けと比較すると
耐久性はどうなのかという不安もありますが、
万が一、接点不良が起きてもソルダーレスは修理も容易なので、
そういった意味では個人的にはソルダーレスの方が安心します。
どうしても耐久性が気になる方は
メンテナンス性とトレードオフにはなりますが、
熱収縮チューブで根元を固定しても良いかもしれません。
私は特に処理はせず半年ほど使用してますが、
今のところ接点不良などは出てません。
サイズがショートとスタンダードと2種類あります。
私はパッチケーブルとして使ってるのでショートの方を買いましたが、
普通にギターに刺すシールドを作る際はスタンダードの方が
ジャックの抜き差しはしやすいように思います。
(ショートもスタンダードもカバーの長さが違うだけのようです。)
何でもソルダーレスがベストとは思いませんが、
アコギには出来るだけ余計な味付けをしたくないので、
個人的にはソルダーレスが嬉しい。
GeorgeL'sと比較して音はどうなのかといわれると、
その違いを聞き分けれるほど
繊細な音作りができる耳は持ってないので、
何とも言えない部分があります。
とりあえず主観ではありますがギターからPAまでの間に
SL-Fが混じっても特に違和感はありませんでした。
アコギ用にシールドを作る際はリピートします。
アコギ用にシールドを新調2017年04月06日 |
今までシールドは、
カナレ GS-6とベルデン 9395/9778の
3本を使い分けてましたが、
アコギ用に少しレンジの広いやつが欲しいと思い、
ベルデン 8412を購入しました。
特別8412の音が好きだとか、
そいういう理由はありませんが、
あれこれ試しても泥沼にハマるだけなので
安心の8412一択にしました。
これでダメなら
自分のサウンドメイクの技量の問題と割り切ります。
今はまだプラグを取り付けてませんが、
今回はセミバランス仕様で制作予定です。
セミバランスシールドは
一部ではオカルトだなんだと言われてますし、
その良し悪しについては私も良くわかりません。
ただ自分で半田付けする為、
アンバランスでもセミバランスでも
コスト的には変わらないので
ノイズが増えたりしないのであれば、
セミバランスで作って問題ないだろうという判断。
しかしエレアコで使う場合
弦アースがとれてるわけではないので、
それがどう影響するか気になってる事もあり、
場合によってはアンバランスに変更するかもしれません。
その辺りは作ってみてから考えます。
ともあれ、どう変わるか楽しみです。
GEORGE L'S販売終了?2017年02月08日 |
久々にGEORGE L'S(ジョージエルス)の
ケーブルとプラグを久々に追加購入しました。

ベルデン&スイッチクラフトと比較すると、
最安値でも1.5倍〜2倍ぐらいの
価格になっちゃいますが、
いかんせん長く使えるので、
コストパフォーマンスは悪くないかと。
私も10年近く使ってますが、
断線はしたことないですし、
偶の接触不良はケーブルの端を少し切って
プラグを挿しなおせば
今の所復活しなかった事がないです。
また、音も非常に素直で癖がないので、
かなり気に入ってます。
ですが
一年ぐらい前だったか、
輸入代理店が輸入を止めるとか
止めたとかいう噂で・・・。
別にGEORGE L'Sじゃなきゃダメだとまでは
言わないのですが、
一旦これで揃えてるので、
変えるとなるとまた出費が・・・
少し買い置きしとこうか
どうしたものか。(´Д`;)
OYAIDE HPC-62(ヘッドホンケーブル)2014年10月17日 |
『FOSTEX T50RP』のケーブルが断線したので、
オヤイデのHPC-62を購入しました。


正直、ヘッドホンのケーブルについては、
色々と試したりしたことがあるわけではないので、
付属品の純正ケーブルに不満もなかったのですが、
どうもネット上を探して市販されてない様子。
付属品よりケーブルが短く
プラグが3.5mmプラグになってるものは、
メーカー純正で市販されてますが、
別にiPodで使うわけではないので、
これでは逆に使いにくい。

その点、オヤイデのHPC-62は完璧。
同じケーブルを用いた商品で、
端子が3.5mm⇔3.5mmのHPC-35ってのもあって、
それに変換アダプターを付けた方が汎用性は増えます。
ですが、個人的に『接点は少ない方が良い!』と思ってるのと、
このヘッドホンはそこそこ出力があるヘッドホンアンプを
通さないとドライブしないという事もあり、
今後もモバイルオーディオで使う予定がないので。

購入後、ここ数日使ってますが、
非常に良い感じです。
(ケーブルにエージングが
必要か否かという話はおいておきます。)
感想としては、純正ケーブルと比較して、
解像度、立体感、音の広がりが向上した感じです。
そこまで拘ってるわけではないので、
あまり詳しいことは書けず、
ありきたりな表現で申し訳ないですが、
確実に音質の向上はあったと感じてます。
現状、モニター用として、
900STとK240も併用してますが、
個人的にT50RPの音が一番好みというのもあって、
今後は使用頻度が更に高くなりそうです。
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ライン/ハイインピーダンスケーブル比較検証2011年04月15日 |
オーディオインターフェイスを買い替えてからというもの、
以前のインターフェイスとは端子が違うなどの理由で、
手持ちのラインケーブルが不足してました。
仕方ないので、ラインレベルの入出力の一部に、
ギターのシールドなどによく使われてる、
ハイインピーダンスケーブル(CANARE GS6)で仕方なく代用してましたが、
今回、新しくL4E6Sでラインケーブルを作ったので入替。
実際、GS6で代用して大丈夫なのかというと、
ケーブルってシールドなどの処理が違うだけで、
結局は電線でしかありませんし、
ラインレベルぐらいまでなら機器が壊れるような事はないです。
(以前も書きましたが、スピーカーケーブルは別です。)
ちなみに、オーディオレベルの信号に、
ラインケーブルを使った場合はこうなります。
↓
間違ったケーブルを使用してしまうと・・・。
あとは、大丈夫と言えるかどうかは、
記事を読んで、各々で判断してもらえればと・・・。
今回、交換したついでに、ハイインピーダンスケーブル(GS6)と、
ローインピーダンスケーブル(L4E6S)を比較検証しました。
【ノイズ量】
オーディオインターフェイスの入力レベルを見ながら、
ケーブル毎にノイズ量をモニターしてみましたが、
“L4E6S”と“ノイズを拾ってない時のGS6”は、
ノイズ量にほとんど変化はありませんでした。
あくまでも、『ノイズを拾ってない時は』の話です。
GS6はハイピンピーダンスケーブルであるが故に、
蛍光灯や、電源周りから出る外来ノイズの影響を
アンテナのようにガンガン受けてくれますんで、
ケーブルの向きや位置だったり、巻き方だったりでノイズ量が変化。
逆にL4E6Sは安定してますね。
よく言われるように、外来ノイズにはめっぽう強いようです。
今回は、自宅の環境での話ですんで、
ノイズを発生する機器が多い場所・・・
例えばステージ等、照明やハイパワーのエアコンがある場所では、
GS6でラインケーブルの代用は流石に難しそうです。
(代用しないといけない状況には普通ならないと思いますが。)
【音質】
ギター等、ハイインピーダンス機器なら、
信号線によって、結構な音質の違いはでますけど、
ローインピーダンス機器の信号線を、
1〜2メートル変えた位では変化なしでした。
屋外などで、10メートル/20メートルと、
長いケーブルを使用するなら変化もあると思いますが、
これはある意味予想していた結果。
手元にないんで、試してはおりませんが、
同ブランドの2芯ラインケーブルである、
L2T2Sも同じ結果になりそうな気がします。
最後に、ちょっと長い余談です。
今回、ケーブルの交換とあわせて、
システム全体のノイズ発生源を再チェック!!
う〜ん、ミキサーのエフェクトループからノイズが出まくってる模様。
エフェクトループはトラック毎のレベルをゼロにしてたから
ミュートされてると思ってたのですが、
どうやら、ループOUTがミュートされてるだけで、
ループINはミュートされていなかった模様。
(全然、気付かなかった・・・。orz)
なので、バッサリとシールドごと引き抜く。
・・・・めっちゃ、クリアーだ。
シールドが問題なのか、
繋いでるエフェクターが問題なのかは、まだ検証してませんが、
ひとまずノイズレス状態にまた一歩近付きました。
こう、ノイズが少なくなってくれると、
クリーントーン〜クランチが気持ち良いです。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
今回は、ストラト→MXR distortion+→Marshall(JMP-1)→
Palmer(PGA-05)→MACKIE(VLZ)→RME Fireface UCです。
後は、もうちょっと安心して聴ける演奏が出来れば良いのですが・・・。orz
まだまだ、電源周りなど、
予算が回せずに改善できてない所もあるんで、
どこまでいけるか、楽しみです。
にしても、お金・・・いくらあっても足りませんね。orz
ラインケーブルの自作2010年04月18日 |
ラインケーブルを作るといっても、
ギターシールドを作るのと特に変わることがあるわけではありませんが、
ハンダ付けが必要なシールドを作ったのは、今回が初めてだったりします。
初めてといっても、接点がおかしくなったシールドの
修理ぐらいはした事はあったのですが、
ゼロから作るってのは、慣れるまで四苦八苦しますねぇ・・・。
先ずは、シールドの皮膜剥ぎ。
カッターで、周囲に切り込みを入れて、皮膜を引っ張って抜きます。

次に、編みこまれてるシールド線を解きます。
最初は、必死に手でやって 『こんなものできるかよ!!』と思いましたが、
先の尖った針状のもので、髪の毛のブラッシングをする感じで解くと、
サクッと出来ました。

シールド線を解いた後は、
シールド線を束ねて、凧糸みたいな何かを切り落とします。

今回は、4芯のケーブル(カナレ L-4E6S)を使ってますので、
4本のケーブルが出てきます。
それぞれのケーブルの内側の線の皮膜を剥ぎます。

ストリッパーがあると、かなり楽です。

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単芯のシールドでアンバランス、2芯でバランスを作る時は、
態々束ねたりする必要はないですが、
4芯を使ってる今回は、バランスの場合は、白同士/青同士を束ね、
アンバランスの場合は、4本全部の導線を束ね、よび半田を付けました。

写真は、バランス用に作ったものです。
そして、プラグの接点にもよび半田を付け、いよいよ接点の半田付け。
ですが、不器用な私は、こんなものに力を借りました。
モデリングハンドです。(笑)


細かい作業をするときは、何かと役に立ってくれてます。

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半田付け前に、ケーブルに通す必要があるパーツが、
きちんと付いているかどうか確認していた方が良いです。
私は、うっかりしてて、2回ほどやらかしちゃいました。(爆)
半田付け終了。
バランスはこんな感じ。

ちと、最初に皮膜を剥ぎすぎました・・・。(爆)
『1番-シールド/2番-ホット/3番-コールド』です。
機材によっては、2番と3番が逆の機材もあり、
そういった機材を繋ぐ変換ケーブルを作る場合は、
片方の端子の2番と3番を入れ替えればOKなんですが、
今回はその必要はないので普通に作ってます。
アンバランスはこんな感じ。

そして、接続テスト。
変なノイズなく、バッチリ音がなってくれてます。
見てくれは悪いですが、とりあえず完成。(^^)
最近は、少し慣れてきて、今回掲載してる写真よりは、
多少はマシな感じで作れるようになりました。(笑)
現在、調子に乗って、
Yケーブル(ステレオ→モノラル×2)を製作中です。
シールドの種類について2010年03月28日 |
シールドの種類に関する記事です。
恥ずかしながら、私もつい先日まで知らなかったもので、
例よって例の如く、間違った事を書いてるかもしれません。orz
電気/電子系に詳しい方、間違えを見かけたら、
こそぉ〜っと(こっそりと)教えてもらえると助かります。(爆)
シールドと一言で言っても、ラインケーブルやらギターシールドやら、
マイクケーブルやらと色々あります。
私は今まで、これらのケーブルって、
信号レベルの大きさによって種類分けしてると思ってました。
しかし、ケーブルってのはただの銅線です。
ラインレベル/ギター出力レベルぐらいの信号レベルの違いによって、
何かが変わるものではないはずというところまでは私も解っていたもので、
その辺、おかしいなと思いつつも、
指示されたとおりに使えば問題はないかとスルーしてました。(爆)
(調べるのが面倒だったもので・・・)
実はこれ、電圧やら電流の大きさの問題ではなく、
インピーダンスによって種類があるという事にようやく辿り着きました。
【シールドの種類】
さて、これらのケーブルですが、
互換性がないと書いてあるサイトもあるみたいなんですが、
インピーダンスってのは出口と入り口の問題です。
その為、シールドを間違って繋いだからといって、
音もちゃんとなりますし、機械が壊れるわけでもありませんし、
それで歪んだりという事もないようです。
(※スピーカーへの接続ケーブルは例外です。)
これらの違いは、電流/電圧の違いによるノイズ対策や
それによる音質特性です。
ギター用のシールドは、
ハイインピーダンス(低電流/高電圧)が前提となっており、
ハイインピーダンスの信号は外部からの影響を受けやすいため、
ノイズ対策処理は程々にして、
信号が劣化し難いようになっており、
音質面の変化を最小限に抑えるように作られてます。
ラインケーブルは、
ローインピーダンス(高電流/低電圧)での使用が前提なので、
多少のノイズ対策程度では音質への影響があまりないため、
しっかりとノイズ対策処理を施しされてます。
マイクケーブルもローインピーダンスケーブルなので、
商品によっては、マイク/ラインケーブルとして売られています。
ハイインピーダンスとローインピーダンスの違いについては、
以前書いた記事を読んでいただければと思います。
【バランスシールドとアンバランスシールド】
ギターリストでアンプとコンパクトエフェクターしか使わないという場合、
バランスケーブルを使う事もあまりないかと思います。
ラック系の機材を使うとこの辺が関係してきます。
一般的にはバランスはノイズに強く、
アンバランスはノイズに弱いといわれます。
なんでじゃ!! といった話や、
バランスとアンバランスとは何ぞやという話に関しては、
多少専門的な話になりますが、色んなサイトを回った中で、
比較的ここがわかりやすく説明してましたので参考にしてみてください。
↓
http://www.tritech.tv/column/balunbal.html
さて、上記リンクにも書いてますが、
ノイズに強い/弱いというのはあっても、
バランス/アンバランスの違いによる音質変化自体はないそうです。
しかし、色々と調べてみると、
機材内部での音質変化はないわけではないようです。
その辺の話も上のリンク内に書いちゃってるんですが、
それを気にしてると私も書くことがなくなっちゃうんで・・・(爆)
機材内部がアンバランス仕様となっている機器の場合、
バランスで出力をする為には信号が変換回路を通ることとなり、
その回路次第では、音質が変化する可能性があるそうです。
その為、場合によってはバランスで接続した方が
音が悪くなるという結果になる可能性もあり、(曖昧な表現ですが)
短絡的にノイズが少ないバランス接続の方が良いと思わず、
好みの音を探して、あれこれ試してみた方が良さそうです。
あと余談ですが、例えば、広いステージで、
長いシールドをギターから出す必要がある場合、
ワイヤレスの方がノイズが少ない結果になる事も考えられるかと思います。
【セミバランスシールド】
アンプなどの電源コードから、アースが落とせない状況での使用の場合、
バランス/アンバランスよりも、セミバランスシールドを使った方が、
ノイズ面で有利になる『らしい』。
あくまでも『らしい』というのは、
一部ではオカルト説が囁かれたりもしてます。
要するに“実際は効果がない”的な話です。
ただ、実際は効果がないと言っちゃうと、ここで話が終ってしまいますので、
ココでは仮に効果があるとして話を進めさせてもらいます。
こちらはバランス/アンバランスとは違い、
方式による音質の変化があると・・・。
ニュアンス的にいうと、ギター内の導電塗料の処理みたいなものでしょうか。
やりすぎると、ノイズと一緒にハイ落ちしはじめる・・・みたいな。
あとは好みの問題。その音質が好きか/嫌いか。
この辺は理論だけじゃなくって、
いずれ比較テストしてみたいところです。
『理屈よりも実践!!』の方が、私のブログらしいですし・・・。(笑)
参考までに、日本が誇るケーブルメーカー『
カナレ』の
オフィシャルサイトへのリンクを貼っておきます。
(今回私も、随分お世話になりました。)
↓
・カナレ オフィシャルサイト(FAQ)
http://www.canare.co.jp/faq/faq.html
※一部文章におかしな表現や
わかりにくい表現などがありましたので訂正しました。(2010/03/30)
シールドのノイズ耐性テスト2010年01月24日 |
PODとミキサーを繋ぐケーブルを、
今までオーディオケーブルで代用していたためパッチケーブルを作ろうと思い、
GEORGE L'Sのシールド(155 BLACK)とプラグを買ってきました。
切り売りケーブル。【20%OFF!!】George L's #155 Cable Black
切り売りケーブル用プラグ。【20%OFF!!】George L's #155 Plug Straight Gold
(※写真は同商品を扱う楽天ショップへのリンクです。)
このシールド、以前にもレビュー記事を書きましたが、やっぱり良いです。(^^)
癖が少ないんで、パッチケーブルとしては最適やと思います。
半田がいらないのも、ほんと助かります。
(クリックで拡大)
さて、パッチケーブルを作り終わった後、
PODのほうを繋いでみるや、やたらノイズがひどい・・・。
はて?
と思い、辺りを見渡してみると、
ノイズの王者『PODのアダプター』がシールドに触れてる。(爆)
PODのアダプターって、
コンパクトエフェクターのアダプターの比じゃないぐらい、
ノイズを出しまくってくれますんで、
できるだけ遠くに退けてた方が良いと思います。
それで、ちと思いつきですが、
逆にこれを利用してやれということで、
PODのアダプターをいろんなシールドに引っ付けてみて、
シールドのノイズ耐性テストなんてものをやってみました。
実際、私も色々とシールドを持ってるわけではありませんので、
テストしたのは以下三点です。
・カナレ
・ベルデン(XOTIC)
・ジョージエルス
【結 果】
≪カナレ≫
価格も安く、あまりクセがないシールドで、
いろんな意味で、かなり使いやすいシールドだと思います。
しかし、ことノイズにはちと弱いようでした。(^^;
今回テストした中では、一番ノイズを拾ってます。
≪ベルデン(XOTIC)≫
ノイズ耐性最強。(笑)
今回のテストの勝者です。
≪ジョージエルス≫
そこそこノイズには強い感じはあるものの、
ケーブルの細さが原因でしょうか?
ベルデンには及ばず・・・。といった所でした。
ただ、こうやってテストはしたものの、
あくまでも私の環境でアダプターを近付けたり遠ざけたりしただけなので、
絶対的な判断材料にはならないかと思います。
この結果に関しては参考までに、とどめておいて貰えれば幸いです。
また、あくまでも外部からのノイズ進入に対する耐性テストであり、
シールド自体のノイズ量のテストではありません。
ちなみに、今回テストしてない他のシールドですが、
私の予想では
モンスターケーブルが外部ノイズには一番強そうな気がしてます。
ケーブル自体が太いってのもありますし、
なんか、名前から強そうですし・・・(←それは関係ないだろ!!)